2016年1月31日日曜日

Academic Essayを書く時に気をつけたいこと

学期中はエッセイが課題としてたんまりと出ます。参考までに前期は5本(うち2本は短いPolicy Memo)、後期は7本(うち2本は短いPolicy Memo)あります。

エッセイにはFormativeとSummativeの2種類があります。そのうちFormativeは成績にカウントされず、練習みたいなものです。提出すればフェイードバックがかえってくるので自分の現段階のレベルや教授の評価の厳しさがわかります。Summativeは成績に反映されます。

LSEは基本的に評価は4段階あり、Distinction, Merit, Pass, Failです。そしてかなり厳しく点がつけられます。軽く見ていると痛い目にあいます。参考までにネイティブでも普通にPassやFailをとります。私の感覚ではMeritかもしかしたらDistinctionかもと思っていたエッセイがPassで返ってきました。(そして前期Failを一回とってしまいました。)

そこで前期後半に提出したエッセイはやり方を少し変えました。そうしたら何とDistinctionが取れたので忘れないうちに振り返り。あくまで経験談で教授等に聞いたわけではないので多少の勘違いがあるかもしれません。

⒈ スケジュールに余裕をもつ
つまり追い込みがきかないということ。これは言語の問題とアカデミックエッセイという側面があります。まずは英語で文章を書くのに日本語より時間がかかるし、精度が低いので読み直しの時間が相当必要。あとはアカデミックエッセイはどれだけ自分の主張を他の論文で裏付けできるかが重要なのでリサーチ時間(他の論文を読む)がかなり必要。リサーチには最低1週間、3日前には書き終わっていると校正を余裕もってできる。

2.問われている意図を確認し問にもれなく答える
当たり前のことですが意識しないと自分が書きたいことだけを書いている時があります。何度も何度もエッセイクエスチョンを読んでエッセイの構造を練りました。何個の 問いに答えればいいのか、自分の内容はその問いに答えているのか。

3.自分の主張をどれだけproveできるか
アカデミックなので、意見が主観的だと評価されません。「このように思う」「なぜなら他の論文でこう書いてある」という根拠が必要です。大学に書いたエッセイと大きく異なるのはこの点かなと思います。あとは他の論文を読むことで思考の枠組みができるので、一定数は読むことが必要です。 例:民主主義を語る時に論文で見つけた民主主義を分類するフレームワークを使う→自分で考えるより分かりやすく視点が網羅できる

4.Proof Readingを繰り返す
何度も文章を読み返すことです。私は日本語の時の3倍は必要でした。まず書き終わったら1晩おく。時間がたって読んだ時に自分が「?」となる文章は校正が必要。見たことない表現や語彙の組み合わせは使わない。英語の文章はとても簡潔にポイントを書くことが必要なので一文一文が意味を成すようにする。あとは主張(抽象)→サポートセンテンス(具体例)はお決まりパターン。相手に伝えるためには絶対必要。

5.ネイティブチェック
前期はネイティブにチェックしてもらう余裕がなくしませんでしたが、これは必須。ネイティブの立場になって考えるとぎこちない文章(小さい文法ミスがある)を書いている人にDistinction, Meritはあげたくないと思います。私は後期から2年生の人に日本語教えるかわりに私のエッセイの英語チェックをお願いしました。

6.バックグラウンドの知識の量
すぐに出来ることではないですが、自分の肌感覚で物事を理解しているとやはりいい論文が書けると思います。客観的に見て私がDistinctionをとったManagementのエッセイは、経験したことがあるから書きやすかったことは大きな理由の一つだと思います。参考論文を読んでいても何が大切かが感覚で分かります。これはスキルだけではどうにもならないところ。




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