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2017年5月13日土曜日

修論(Dissertation)

先日修論をようやく出し終えました!!!

自分の興味あるテーマを選択したのでリサーチ過程は(もちろん大変でしたが)どちらかといえば楽しく、知識として学んだこともたくさんありました。しかし、MPAは2年プログラムで修論の締め切りがテスト前にあるので、それがかなり大変になるかと思います。

MPAにおける修論の位置づけ

◎  選択科目
MPAでは修論は必修ではなく、前期履修登録期間に決めなければいけません。修論は1単位( Policy Paperは0.5単位)なので、修論を書かない人はその代わり授業をとります。

決め手としては「修論で深めたいトピックがあるかどうか」「授業で履修したい科目がどれだけあるか」だと思います。

私は書きたいテーマが何となく決まっており、授業で深められそうな科目がなかったので、修論を書くことに決めました。また経験したこともなく、単純にどういうものなのかという興味がありました。あとは、修論を書くプロセスは、アプローチ方法やスケジュール等々、自分で全て決められて自由度が高いのも魅力的でした。私は決められたものをなぞることよりも、自分で試行錯誤する方が性に合っている様だと、LSEで再認識しました。。。


◎  Policy Paperと修論
Policy Paperは0.5単位で6,000ワードなのに対し、修論は1単位で10,000ワードになります。Policy Paperは政策課題を特定、分析して提言等を示すことが求められますが、修論はもう少しアカデミックの色が強くなります。具体的には 政策の礎となっている学説のレビューや、それに対しての示唆の提示、またそれらの根拠として実証的リサーチ(定量、定性は問いません)が求められます。

Policy Paperの方が分量も少なく一見楽に思えますが、リサーチ過程である程度の学説のレビューは必要になるのと、6,000ワードにまとめるのが案外大変そうだと友達を見ていて思いました。このあたりはリサーチクエスチョンの設定方法や性質も関連してきそうなので、迷う人はAcademic AdvisorやTutorに相談したら良いかもしれません。


◎ サポート体制
年間にSeminarが6回あり、相談相手としてはMPA専属のTutorとSupervisor (Academic Advisorと兼任)がいます。詳細に書いたGuidelinesも配布されるので、それをきちんと読めばSeminarの内容はカバーされるように思いました。Seminarは抽象的なガイダンスが多いので、むしろ特定の質問があれば直接Tutor やSupervisorに相談した方が的確なアドバイスがもらえると思います。

Supervisorとの面会の頻度は個人に委ねられており、Supervisorのやる気はまばらです。ちなみに私の担当は、修論のSupervisorをやることを認識していなかったうえ、生徒 / 教えることへの興味がゼロの様に感じました笑。(アポイントメールも2回に1回の返信率)Office Hourに行って相談しても興味が全く無さそうなので、途中から行くのをやめてしまいました。。

その代わりに私はTutorとResearch Assistantとして手伝っていたDrの先生に主に相談していました。友達の中には自分が書くテーマに精通している教授に連絡とって相談に行っていた人もいたので、自分が相談しやすい人を見つけられればSupervisorにこだわる必要はないと思います。


1年間の流れ

◎ 前期
12月1日にProposalの提出をします。主にResearch Question、Literature Review、分析手法の提示が求められ、成績の10%をしめます。この後のテーマの変更はSupervisorとの合意の上となっています。(私は到底無理でしたが)この時点でLiterature Reviewに目処がつき、リサーチ手法のの現実可能性等も把握できていると、後期が分析に集中できて スムーズだと思います。


◎ 冬休み
宿題等はありません。私は日本の政策を扱っていたので、一時帰国した際に関係者に話を聞きに行ったり、データの入手可能性を確認したりしました。フィールドリサーチはMPAの修論では求められていませんが、もし行う場合は(後期がCapstoneで相当忙しくなるので)この冬休みにしておいた方が良いと思います。


◎ 後期
本来は分析に重点を置く期間です。ただ私の場合はLiterature Reviewが全然終わっておらず、またプロポーザルのFeednackにTheory(現学説)へどう貢献できるかの観点が弱いと書かれていたので、最初はそこに重点をおきました。

また前期に全く時間を確保しなかった反省をいかし、友達と週1回一緒にワークする時間を決めて取り組み、週4時間ぐらいは確保していました。しかし、Capstoneが忙しくなった2月後半〜3月前半の1ヶ月は修論にほぼ手をつけられないので、実質後期は1ヶ月半ぐらいしか時間ないと思います。

私の場合はCapstone終了(3月10日)〜修論提出日(4月25日)の1ヶ月半が勝負で、修論の80%をこの期間で取り組んだと言っても過言ではありません。そして最後の2週間ぐらいは夢に中でもリサーチをしてうなされていました笑。


◎ 春休み
平均すると毎日6~7時間ぐらいは修論に取り組んでました。途中想定していたデータが入手不可能になったり、インタビューを進めていくうちに想定していた分析手法が適当でないことがわかったり、修論のテーマにぴったりな新たな学説が見つかりLiterature Reviewの構成を大幅に変えたりと、紆余曲折を経ましたが何とか提出し終えました。

修論は長いので文法の間違えや意味不明な文章が少しでもあると致命的だと思い、Proof Readingを利用しました。本当の締め切り前に一旦書き切る目安を作るのは私の性格にはすごく良かったです。それでも全部は書ききれず85%ぐらいを書ききった状態で提出。結果的に、意味不明な文章を何点か指摘してもらい、また適切な言い回しへ変更されたりして、利用して本当に良かったと思いました。


将来書くかもしれない人へ

◎ 前期の過ごし方が大事
後期はCapstoneにほぼ時間が拘束されるので、前期にどれだけ進められるかで、後期や春休みの過ごし方とプレッシャーが変わってくると思います。修論はテーマ設定等ゼロから構築するために想定より時間がかかるし、必要な情報を洗い出してデータ等の情報の有無が確認できるまで方針を変更せざる可能性が常にあります。よってこのあたりを前期までに固めておくと後期が精神的に楽だし良いアウトプットができると思います。


◎ インタビューのすすめ&読んでもらいたい人を作っておくこと
リサーチメソッドの種類に関係なく(定量的・定性的)、可能であればステークホルダーにインタビューできると良いと思います。私の場合は日本の「地域おこし協力隊」という政策評価モデルに関する論文を書いたのですが、協力隊の方々に実際にインタビューをする機会をいただきました。自分が文献から抽出した問題意識の妥当性、それに関する私の提案が的を得ているかについて意見をいただき、自分が見えていなかった点を指摘いただきました。

また人と話すことで自分の論文の意義や、誰に届けたいのかも明確になり、それが書くモチベーションにもつながりました。せっかく書くなら、学業評価のために書くよりは、自分の論文をもしかしたら活かしてくれる人のために書く方が楽しいですよね。


◎ 根拠の積み重ねが命
アカデミックの強みでもあり弱みでもありますが、自分の主張にどれだけ説得性を持たせられるかが全てだと思います。だから非連続的な(に見える)発見や主張は評価されません。いかに多種多様な角度からの分析とエビデンスを組み合わせることで主張の妥当性を確保できるかが大事です。

何が言いたいかというと、リサーチクエスチョンをかなり限定的にしてスコープを絞らないとエビデンスを積み重ねることが難しく、字数制限もあるので壮大なテーマは書きにくいと思います。

また、あくまで過去の現象・事象を客観的に分析してエッセンスを抽出することに命をかけているので、ぶっとんだ発想や直感的・信念的なものはいくら面白くても根拠を示さないと評価は全くされないでしょう。ビジネスは非連続的な発想や信念的なものも大切にしますが、論文は評価基準が全く違います。(著名人クラスになれば別だと思いますが)。私はこのあたりをきちんと認識しておらず、リサーチクエスチョン選択の段階でTutorと話していて再認識させられました。


◎ 編集の時間を多めに見ておくこと
時間の都合上、分析を進めながら論文を書いていたため、想定シナリオと違う分析結果が出てきたり、また新しいエビデンスを発見したりすると、当初のロジックと変更しなければいけないことが数回ありました。また書いているうちに内容が重複していたり、また流れをスムーズにするためにコンテンツの挿入箇所を変えたり等も必要で、編集は多めに時間を取っておいた方が良いと思います。

私は一回書き上げた時点で約4,000字オーバーだったこともあり、再読しながらの文章校正、エビデンス追加、フォーマット修正に5日ほどかかりました。それでも最後ギリギリだったので、1週間ぐらいは見ておくことをおすすめします。

2017年5月8日月曜日

Capstone Project

久しぶりの更新です。

長文になりますが、将来MPAでCapstoneをするかもしれない向けに、下記にポイントを絞って書きます。

1 スケジュールとアウトプット
2 大変だったこと
3 やって良かったこと
4 学んだこと


CapstoneはMPAの2年生の目玉のプログラムです。10月〜3月までの6ヶ月間をかけてクライアントに与えられたプロジェクトをグループ(4~5人)で遂行します。このグループはMPA Officeが生徒の出したPreferenceを考慮してランダムに割り当てられます。2年目なので大体のチームメンバーは顔見知りのはず。(Dual-Degree Studentsと一緒になった場合はほぼ初対面です)

前期開始時に18のプロジェクトが発表されました。Development、Management、Social Welfare、Finance等の多岐にわたるトピックがあり、パートナーも営利や非営利(国際機関、財団、NGO等)様々です。分析手法も定量的、定性的様々なので、自分の得意不得意に合わせて選択すると良いと思います。

私自身、CapstoneはMPAを選んだ大きな理由の一つでもあり、とても楽しみにしていました。学んだことも多かったですが、その過程で想像以上の困難もありました。とくにグループダイナミクスを理解する最初の数ヶ月と、プレゼンとレポートの締め切り前は大変でした。


スケジュールとアウトプット
6ヶ月間で求められているアウトプットはクライアントへのプレゼンテーションとLSEに提出するレポート(15,000 words)です。内容に関しては、事前にMPA Officeがクライアントと調整しているので、無理難題はないはず。ただ、データの入手可能性によってリサーチの難航度は大幅に変わるので、事前のプレゼンテーション時に確認しておいた方が良いと思います。

私のグループはクライアントに最初に挨拶に行き、その後は1つのステージが終わる毎にプレゼンをしました。よって、パートプレゼン3回+最終プレゼン1回でした。日常はメールでやりとりです。

グループミーティングは最初の2ヶ月は週1回2−3時間のミーティングが基本でしたが、途中からは議論することも増えてきたので週2回に増やしました。冬休みはタスクを割り振りましたが、結局皆忙しくてあまり進められず、休み明けに本格的に再開。

1月下旬から3月9日の提出日までは自分の普段の勉強時間の7割はCapstoneにとられました。他の教科や修論に割く時間が圧倒的に少なくなったので、それを想定して予定を組んでおいた方が良いです。

レポートは2月頭から本格的に書き始めました。まだ分析も終了していなかったので、レポート班とリサーチ班に分かれました。また、ネイティブがいなかったので、Proof Readingに3月1日に提出。結果的にProof Reading前に最低限のレベルまで仕上げ、残りの1週間で何度も読み直し、エビデンスを集めたり等してクオリティーをあげることができました。

それでも提出前日は図書館に朝3時すぎまで残ることになりました泣。他のグループも沢山いたので、最後はそうなるみたいです笑。

大変だったこと
班によって苦労するポイントが異なりますが(グループ内、クライアントとの関係、Supervisorとの関係等)、私の班はグループ内のコミュニケーションが一番大変でした。とくに1年生時のグループワークと比較すると、スコープが広く抽象的議論が多かったのが大きな要因だった気がしています。

昨年の2年生からも「Capstoneはグループが全て」と言われていましたが、本当にその通り。前述のとおりランダムに割り当てられるので事前に仕組むことはほぼ不可能で「運」です。ただ友達とも話していて、コミュニケーションで問題ないグループは皆無だったので、何か起こると思って望んだ方が良いかもしれません。

以下にポイントだと思うことを書いておきました!

◎ 違う意見をどう合意にもっていくか:
私の班はとことん議論しましたが、合意に辿りつくまでの時間と労力を必要以上に浪費していた気がします。しかも私の班は気性が激しいメンバーもいたためか笑、議論のたびにすごいエネルギーを消費していました。家に到着するとぐったり。

その要因としては議論が途中で迷子になったり、また結論が出ていないのに次の議題を話していたことだったので、途中からはホワイトボードを使ったり、またパワーポイントやワードに意見を事前にまとめて議論の可視化に努めていました。

◎ フィードバック(FB)の方法:
「相手が聞く気がおきるフィードバックの伝え方ができるか?」これが想定より難しかったです。例えば攻撃的なFBを繰り返す人がいると、受ける側は防御のために自動的に聞くことをシャットダウンしてしまったり。あとは、個人の中で無意識に「この人の意見は意味あるけど、あの人の意見は意味ない」という姿勢ができてしまって、ある人がいくらFBをしても全然反映してもらえなかったり。等々。いろいろありました。

これを放っておくとグループワークが不可能になります。「仲介役(皆の信頼を得ている人)」に自分がなった場合は、皆の意見を平等に拾って皆が同じテーブルについている感覚を保てるようにすることが重要です。他の人が「仲介役」だと思った場合は、その人にお願いすると良いと思います。

真摯に丁寧に他の人の意見に向き合うことができるのは能力なのだと実感。

◎ クライアントとのコミュニケーション:
クライアントがCapstoneに慣れているか(複数回目もいれば初めてもいる)はプロジェクトのスムーズさにとても影響します。特に相手が初めての場合はお互い手探りなので、彼らの指示を100%信じずに、小さな疑問でもぶつけた方が良いです。

私の班は、Terms of Reference (プロジェクト概要と目的)のゴール設定が曖昧なところがあり、捉え方によっては6ヶ月以内では達成不可能だと判断し、最初に2週間ほどかけて認識を合わせました。結局Terms of Referenceはクライアントと合意の上で最後に書き直しました。

また最後に思ったのは、クライアントのリソース(他の部署や外との関係性)をもっと活用すればよかったということです。クライアントが比較的大きな組織で横の連携が強い訳ではなかったので、こちらから特定の組織や人をお願いしない限りはリーチするのが難しかったです。

◎ フリーライダー問題:
私の班はありませんでしたが、何度か他のグループで聞きました。大切なのはフリーライダーが出たときにどう対処するのかを最初に決めることが大事だったと話していました。(ひどい場合はMPA Officeに報告する等)


やって良かったこと
◎ Supervisorの活用:
各グループにSupervisorが割り当てられます。学校側の責任者です。彼らの役割は明確に定義されていないので、どう活用するかはグループ次第で、頻繁に干渉してくるSupervisorもいれば、ほぼ放置もあります笑。

私たちのグループは各プレゼン前にPPTを送付してFBをもらったり、レポートへのFBをもらったり、リサーチの方向性を相談したりしました。頼んだことを拒否することはしないと思うので要所要所上手く活用すればいいと思います。

◎ Field Interviews:
Literature Reviewが主のプロジェクトだったのですが、私たちが抽出した課題やそれに対する提案が的を得ているか確かめるべく、途中でクライアントにも相談してステークホルダーにインタビューを4件のみ実施しました。結果、課題意識の妥当性が確かめられられ、また想定できてなかった実行プロセスでの問題が明らかになったのでよかったです。

◎ お互いへのフィードバック:
レポートとプレゼンが終わり皆でパブに行ったときに、自然とプロジェクトを振り返る流れになりました。そのときにメンバーの一人が「Yukieは周りにいる人をPositiveな気持ちにさせ、一緒にやりたいと思わせることができる。それって素晴らしいことよ。そして、どの人の意見にも真摯に向き合うことができるのはすばらしい」とフィードバックをくれました。それを発端に、それぞれへのフィードバックタイムが始まりました。

自分の強みって自分には見えにくく、また外国でのワークは日本と環境が違うので自分がどう貢献できるのか悩んだことが多かったので、すごく嬉しく救われました。何度も揉めたにも関わらず、ポジティブなフェードバックを最後にくれる 彼女は素晴しかったです。


学んだこと
◎ InputとOutputのイメージを最初にもつこと
「個人でどれだけの時間/週を確保できるのか、それでプロジェクトの目的が達成可能か」は最初にグループで話し合っておくと良いと思います。私は「できるところまでやろうよ」という意識が強く、費用対効果の意識が薄くなりがちなので、とても勉強になりました。最初から不可能な目的設定はクライアントと交渉する必要があります。(彼らも私たちのスケジュールは知らないので)

◎ Group Workの姿勢
Capstoneは今までのMPAのどのプロジェクトより「Group Work」でした。お互いにフィードバックを重ねアウトプットの質を高めることができたと思います。どこまで相手のワークに干渉するかは難しいと思うのですが、私のグループは1人すごくアウトプットの質にこだわるメンバーがいて(3〜4回同じパートを書き直すことも)、彼女がとことんフィードバックしあう環境を整えてくれたと思います。

◎ Technical Knowledge
テーマであった大学と企業の技術移転に関するトピックと、Randomised Control Trials (RCTs)については詳しくなりました。特にRCTsはEmpirical AnalysisではGolden Rule的な手法なので、今後リサーチ分野の仕事に就けば目にすることも多そうで、今回きちんと勉強できてよかったです。

2017年2月2日木曜日

英語のBreakthroughきたー!

ロンドンにきた2015年の10月に「言語の壁にぶつかって思うこと」という記事を書きました。それから1年経った夏休みが明けた頃に「きたかも」と思いました。

ロンドン滞在の3ヶ月目ぐらいに少し慣れてきて自分の英語レベルが一段あがった気がしたのですが、それからはあまり語学力が伸びている感じがしませんでした。

しかし昨年夏のインドでの2ヶ月のインターンから帰ってきて、格段に語学力があがった気がしていました。多少の荒療治は有効ですね。

前回のエントリー時からどう変わったかを具体的に書いてみます。

◯ 読み:同じ文献読むのにネイティブの3倍〜4倍かかる。

→文献を読む時に引く辞書の回数が格段に減少し(1つのペーパーにつき数回ぐらい)、かかる時間が相当短くなりました。もちろん知らないボキャブラリーは出てきますが推測しながら読んでも支障ないぐらいになりました。

◯ 書き:エッセイを書く際のフォーマルな単語は辞書をひかなければいけない

→(アカデミックEssayの語彙力を伸ばす余地は相当ありますが)来た当初に比べ辞書をひかなくとも自分の言いたい主張を適切な言葉で書けるようになりました。わかりやすい変化としては、Essayに「?」をつけられることや「Proof ReadingをNativeにしてもらいなさい(きちんとしなさい)」等のコメントがなくなりました笑。(最初のEssayでは実はつけられていた。)

◯ 聞く:講義の理解は8割。途中でクラスメイトから飛んでくる質問内容の理解は4〜5割。普通の会話の理解は7割。訛りのある英語の理解は0〜4割。

→講義と普通の会話の理解度は9割〜9.5割。クラスメイトの質問は7割。訛りのある英語も慣れてきて8~9割は聞ける気がします。そして聞きとれない時に聞き返すことが普通に出来るようになりました。最初は聞きとれない自分の語学力の低さ少し負い目に感じていたのですが、今は大分聞き取れるようになったからか、その負い目がなくなりました。

◯ 話す:自分の思っていることはニュアンスまで大体伝えられる。ネイティブ同士の会話に対等に参加するのはかなり難しい。話すスキルの不安よりも理解力の不安から発言をためらうことが多い。

→今でもネイティブだけが集まると会話への参加は大分頑張らないといけないですが、話の途中で迷うことがほぼ無くなったので、会話参加への抵抗が格段に少なくなりました。(=理解力の不安が無くなった)

◯ 補足:電話のコミュニケーションが出来るようになったこと笑。電話の英語は、表情やジェスチャーがない&雑音があり相当難易度が高くロンドンに来た当初は本当に苦手だったのですが、今はその苦手意識がほぼなくなりました。

「ある日いきなり聞き取れるようになる」とよく言われますが、私は結局滞在から約1年かかりました。もちろん上記のように今でも100%ではないですが、階段を1段登った気はしました。

英語に悩む日本人は多いと思いますが、「諦めないで続けていればいつかBreakthroughが来る」と信じられる励みになったらと思い書きました。

2017年1月31日火曜日

Inclusive Prosperity

今日はLSEのPublic Lectureでシンガポール副大統領のTharman Shanmugaratnamの講演を聞いてきました。LSEの卒業生らしいです。

簡単にまとめを書いたのでもしよかったら。

簡単な感想:内容がとても濃かった。自分の言葉で話している印象で、話し方が落ち着いていて非常に分かりやすかった。あとは主張が理論、彼の実践からの学び、信念が上手く組み合わされていて説得力がありました。

あとは参考までにここに彼の2015年当時のインタビューがあり、コアの主張は変わってないので興味ある方はぜひ。

<Convergence>
  • Convergence of living standard has been expected over decades especially between developing and developed countries. It is generally measured by productivity level or income level of countries. However, these indicators over decades demonstrate that our expectation is not always the case. 
  • For example, China’s productivity used to be 1/25 of that of USA. 30 years ago, however, it is currently 1/4, which is a successful case. On the contrary, India and Latin American countries haven’t been successful in catching up developed countries in these indicators.

<Social Mobility>
  • Other important indicator is social mobility, which illustrates rather mobility of social status (e.g. income level, education level, gender, ethnicity, etc) than physical mobility. This has become very low recently.
  • For example, it’s not common anymore that income of children surpasses that of parents.
  • When social mobility becames low, the identity of ‘we’ that was formed after WW2 is forced to be modified to ‘us’ and ‘them’. We never interact across social status.
  • This actually generates elimination, exclusiveness and anti-multi culturalism.

<Technology and Dispersion>
  • Although globalism seems the centre issue of exclusiveness/elimination, the impact of technology is getting in-negligible.
  • It’s not technology that brings about issues, but how we react. This is usually determined by domestic policies including both national and local levels.
  • Frankly speaking, dispersion within countries is generated by domestic policies.
  • In order to shrink this dispersion, we need a social democratic model, which required different approach from the conventional way of redistribution. We need ‘regeneration’.

<Focus Points>
  • Education: Egalitarian education actually results in in-egalitarian results. Bespoke education will be more in demand for the future. We need of bright professors in universities, of course.
  • Innovation and Technology: To adapt yourself to innovative and technological society (or for society to adapt the trend), continuous leaning is critical. Education is not only for young people, rather for everyone (including old people). A problem is how we provide education for everyone. Especially, in the field of technology, practice is more important compared to the conventional education. One idea to put it into practice is community learning.
  • Social Partnership: They implement quite special housing scheme. This policy is original to Singapore and focuses on neighbourhood community and mix of ethnicity (have quota for ethnicity). There are more advantages for this policy up until now.
  • Trade Openness: It is actually driven from supply side rather than demand side. In order to take advantage of trade openness, we have to keep improving productivity. Collective responsibility makes law being enforced into practice. An essential core is personal and family responsibility, which is a small piece in the society but forms a social market when they’re compounded. We have to contribute to public goods through individual responsibility.

<Other points>
  • One of the mechanisms to trigger ‘U.S. Election/Brexit’ is that while benefits from globalisation are well provisioned, its cost is concentrated on only certain places.
  • Finance sectors has been overwhelming the economics, but now it has been gradually overtaken by technology sectors. A lot of jobs in the back office of financial sector are being substituted by technology.
  • Some African countries are stagnated in the vicious cycle of development, partly sue to abundant natural resource (=resource curse). In order to combat the situation, they should implement inter-generational view so that they plan the use of the resources over generation for the future development. Furthermore, transparent governance should be ensured.
  • Friendship and interaction are critical for multi-culturalism.

追記:こちらからPodcastを聞くことができます!

2017年1月6日金曜日

あっという間のMPA2年目前期

インド以来すっかりブログご無沙汰していました。

MPA2年目前期は忙しかったけれどとても充実していて、そうなると発信するよりも目の前のことに時間を使いたい自分がいました。(1年目はある意味くすぶってもどかしいことが多かったから発信したかったのかもしれない)ただ書かないと記憶の彼方に忘れ去られる出来事も多く、やはり書きながら振り返ることは自分にとっても非常に重要だと再認識している次第です。

今回はMPA2年目前期を経ての所感です。

◎ 感じていること
とっても忙しく毎夜家に精魂果ててヘロヘロになりながらたどり着くことも多かったけど、楽しさと充実さはとてもありました。

昨年2年生に「1年生と比べて2年目はどうか?」と聞くと皆が「より忙しいけどより楽しい」と答えてくれて、2年目正直こわいと思っていましたが、自分が興味あることに時間を使えるので、忙しさを苦だと感じませんでした。


自分なりに何が自分に充足感を与えてくれたのか以下書き出しました。

◎ 自分の興味を深堀りできる自由度がある
MPA1年目は4分の3が必修なので、その教科を楽しめないと相当くすぶります。けれども1年目の教科をとったから理解できるようになった内容(特に経済系の論文)も多いので今となっては必要なプロセスだったのかなと思います。

取れるコースの自由度は自分のElective Courseを何にするかにもよります。例えばDevelopmentだと1年目も2年目も必修のコースがあるので自由度の幅は少なくなります。私はManagementの単位を1年目で取りきっていたので、2年目は自分の興味のある地域政策や地域とグローバリゼーションも関係性等、Geographyのコースを履修しました。

あとはDissertation(修論)とCapstone Project(企業等との1年間の連携プロジェクト)も自分の興味にフォーカスできます。後者においては前期開始と同時に18のプロジェクトが発表されその扱うテーマやパートナーも多岐にわたります。Development、Management、Social Welfare、Finance等にわたるテーマを営利や非営利(国際機関、財団、NGO等)パートナーと共に研究していきます。

私は産学連携間のTech-Transferのモデルを促進する政策とその効果を測定するためのRCT (Randomised Controlled Trials) Protocolsを提案するテーマを選びました。

◎ Research Assistantの機会をもらえた
夏のインドでのインターンのつながりでLSEのIndian ObservatoryのResearch Assistantのポジションにお声がけいただきました。インドとの繋がりをどうにか持ちたいと思っていた私には非常に恵まれた機会でした。

Drが関わっている研究プロジェクトのリサーチのデータ収集、分析、レポート執筆をお手伝いしています。基本的には自分でリサーチを進め、週1でDrとミーティングをしリサーチの方向性や自分のリサーチへのフィードバックをもらいます。幸いに彼女の興味がSustainability, Social Welfare等、私とかぶっていることもありとても楽しかった。

前期はインドのEco CityのPerformance評価のプロジェクトに携わったのですが、指標設定、比較対象の選定、数字から何を読み解くか等々、今まで机上で習ったコンセプトが生きている感じがしました。あとは同じ数字を見ていても読み取れることや生じるリサーチクエスチョンの幅の違いをひたすら学ばせてもらいました。

あとは人間性も素晴らしい方で、プロジェクトの話だけでなくLSEでの悩みや修論の相談にものってくれて、LSEにきてはじめて大好きで尊敬できる研究者に出会えました笑。出会いの豊かさは私の精神充足度に相当なインパクトがあるよう。


一方でもっとやりたかったことがあるのも事実。

◎ Social Lifeは疎かになりました
2年目ということもあり友達の基盤ができている安心感は大きかったからだと思いますが、圧倒的にMPAのイベント参加率は落ちました。ただその代わり1年目で仲良くなった友達と過ごす時間は増えたかな。後期は新しい人と会う時間を増やしたい。

◎ 逃した機会も多かった
MPAやMPASAが案内してくれる有志応募のビジネスコンペティション、研究発表会、Social Investment Training Course等、面白そうなイベントはたくさんあったのだけれど、キャパオーバーでした。2年目といえどCapstone, Dissertation, Research Assistant等、新たに取り組むことが多く自分の中で上手くTime Managementができなかった。想定していたよりも時間がかかってしまうことが多かったです。後期はもう少しチャレンジしたいところ。


◎ まとめると、、、
1年目諦めずに頑張ってよかった!

2016年10月9日日曜日

MPA2年目の住宅事情

LSEの寮は基本1年契約です、よって、2年プログラムのMPAでは1年目に寮に住んで、2年目に友達とアパートメントを借りてシェアする人が多いです。その理由としてはLSEの寮のキャパシティが十分でないので、2年生は寮に申し込んでもオファーをもらえる確率が低いからです。

唯一、オファーをもらえるのがここ数年で建設されたurbanistと呼ばれる最高の立地(WestminsterやKing's Cross)にあるインターカレッジの寮です。非常に綺麗な建物なのですが他のLSEの寮と比べると価格高めです。条件によりますが、記憶では£300/weekぐらいのシングルルームをオファーされました。(高いので断ってしまいました。)

結果的に私はRosebery HallというLSEの寮のシングルルームを£195/week (夕食付き)で借りています。普通にオンライン申し込みリストで希望出すだけでは、まず部屋をもらえることはないので、積極的に電話がけすることが重要です。

私はインドから帰国して家がまだ定まっておらず、姉の家に居候しながら9月6日から本格的に家を探し始めました。寮契約のキャンセルは日常ベースで出るらしく、「電話かけて問いあわせてください」とのこと。

1回目電話かけた時は、即答で「キャンセルない」と言われました。即答されすぎで、本当に担当の人が確認したのか疑わしかったです笑。

2回目は旅行から帰ってきた1週間後の9月19日に再度電話。そうしたら今回の担当の人は非常に丁寧にで、「Accommodation Officeに直接メールしてほしい。キャンセルがあったら同僚が割り振る」とのこと。早速メールすると数時間内に「キャンセルが1件あり、24時間以内に意思決定すればfirst come, first serveで割り当てられる」とのこと。早速申し込んで今の寮を決めました。

ただ決まらないリスクもあるので、それがこわいなら早めにアパートメントを探した方が良いかもしれません。立地さえ都心にこだわらなければ、(ロンドン基準ですが)妥当な金額になるはずです。寮より少し高めぐらいですが、その代わりFacilityが寮より良いはず。

私はクラスの友達と学校と家も一緒だとLSEから気分転換できなそうなのがこわかったこと、プライベートで家を借りて大家や友達とトラブルになることを避けたかったこと、寮での出会いも楽しみだなと思って、今回は寮にしました。

Roseberyの近所や寮事情はまた別途ブログに書きます。

2016年6月22日水曜日

テストが終わりました

ブログを書く気持ちの余裕がなくて大分ご無沙汰していましたが、やっとテストが5月27日に終わりました!!終わってからしばらく羽を伸ばしていました、というか何もやる気が出なくて脱力していました。

ぼちぼちブログを書き始めようと思います。テスト後はロンドンの今まで行けなかったミュージアムに行ったり、友達とご飯に行ったり、旅行に行ったり、そしてロンドンのNGOのリサーチプロジェクトに参加したりと気ままに過ごしていました。

○ 終わりが見えない
今回のテスト勉強で辛かったのは勉強の終わりが見えないこと。私が今まで日本で受けてきたテストは授業を復習しているかの確認が目的でした。なので見たことあるトピックや問題がテストに出るので勉強した分だけ点が取れるテストでした。

が、LSEのテストは習ったことを応用できるかを問うような問題が多いので、エッセーであれば習った理論をベースに自分の意見を問われたり(しかもトピックも広いのでどの理論を使うかも自分次第)、統計であれば知っている知識を使ってあるリサーチを自分でデザインすることを求められるような問題が出ます。

そして(科目にもよりますが)問題の3割くらいは勉強したとしても、みたことのないトピックが出ました。もちろんFurther Readingsのような範囲をカバーしておけば解けるのかもしれませんが、それを全てカバーする時間はなかったです。

よってたくさん勉強してもテストをパスできる自信が正比例するような感覚がなく、終わりが見えなかった。。。結果、週末関係なくずっと図書館に通い続けました。久しぶりの机上での勉強三昧の日々でした。

○ 準備に大切なのは勉強グループと過去問
2年生から聞いたのは、最適な勉強仲間は自分よりも少し上のレベルの人。これは的を得ていたと思います。同じレベルだと同じ箇所でつまづくので一緒に勉強しても効率があがらないのですが(特にテスト前の効率は大切)、上すぎるレベルだと説明についていけないという弊害あり。なので自分のレベルより少し上の勉強仲間を見つけるといいです。

私の場合は他の日本人の人の勉強グループに入れてもらいました。幸い皆さん非常に優秀で引っ張り上げてもらった気がします。(自分があまり貢献できず申し訳なかったのですが。)チャットをつくって常時情報を交換したり質問を投げ合ったり、数回にわたり過去問の答え合わせ等をしました。

外人の友達と勉強するという選択肢もあったのですが、学期中にトライしていつも理解しきれずもやっとした感覚で終わることが多かったのでテスト前はやめました。時間がない中の効率は大切だと感じたからです。自分の中できちんと理解するには日本語で内容を確認できた方が確実だと判断しました。

あとは過去問をできるだけ早い段階で解いてみることをお勧めします。どれくらいの深さの知識を頭にいれておけばいいのかがイメージできた方が勉強の範囲が定まります。あと、過去問は5年ぐらい遡れば、テストで人気のトピックや、自分が苦手なトピックが大体わかります。また過去問のエッセークエスチョンを解くことは自分の考えをまとめる練習になりました。

○ 本番は集中力を短い時間で高めること、時間配分が大切
当たり前にように聞こえますが最初のテストはこの二つができず失敗しました。テストという実感が湧かずふわふわしていたので、テストが始まって問題文を読んでも頭になかなか入ってこず、集中するまでに20分くらいかかった気がします。なので2つ目からはテスト待ち時間に短い瞑想して集中力を高めるようにしました。

時間配分。到底時間内に終わるような問題の量ではないので、わからないことをは潔く飛ばして全部解こうとしないことは大事です。これは過去問を時間を計って解いてみること、一度は解答を省略しないで書いてみることをお勧めします。私は過去問を解く際にいつも省略した解答を書いていたので、いざ本番のテストの時にどのように正式な解答を書けばいいのか戸惑いました。結果、文章の最初を何度も書き直すことになり、想定より時間がかかるという結果になりました。

○ 塵も積もれば山となる
学期中のReadingをきちんと読んでおくこと、各週の復習を怠らないこと、に尽きます。もちろん過去に復習したとしていても忘れているのですが、改めて勉強した時に40/100ぐらいの貯金があるだけで、復習にかかる時間が明らかに違うし、気持ち的に楽です。

あとは前半のMTタームが終わった時点(冬休み)にできる限りで復習しておくと楽です。幸いに私は一番苦手だと感じた科目をMTに復習しておいたので、テスト勉強の時に後半のLTタームより少ない時間でMTタームの復習が終わりました。あとはLTタームの内容がMTタームの内容の発展や続きであることもあるので、MTタームの復習はLTタームの始まりをスムーズにさせてくれると思います。

○ 暗記型から思考型へ
修士を軽くみてはいけない(LSEだからなのかは不明?)と身をもって体感しました。今までの「これなら大丈夫かな」という基準がまったく通用しないことを実感しました。特にどの科目においても、理論をベースにCriticalに思考することが求められるので、その 習慣がない私は苦労しました。特に政治や経済分野の理論を現実事象にあてはめて理論の妥当性を検証することが求められます。なので世界の政治や経済分野でのニュースへのアンテナは大事。これも普段の積み重ねが効いてきます。

でも実際に理論を知ってから世界のニュースを読むようになると前よりも腑に落ちる感覚もあって楽しいです。私の今後の課題はそれらのニュースをいかにCriticalに読んで分析できるかです。

以上、つらつらと書きましたが備忘録でした。

2016年5月8日日曜日

勉強漬けの毎日

Lent Termは3月24日が最終日。そしてLSEでの新しいことを習う授業は実質的に終了しました!テスト期間は5月初め〜6月初めの1ヶ月間です。履修している科目によってこの1ヶ月間のどこにテストがあるかは異なります。今年のMPAは5月後半にテストが固まりました。

さてテストまで2ヶ月。 休み長い!と浮かれられるのも最初の2週間ぐらい。実際にどう過ごしているかを綴ります。

まずEaster Breakは3月25日〜4月24日。私は2つEssay(2000文字と4000文字)が課されていたので、1ヶ月のうち1/3は遊び(特に最初は旅行に行ったり)、2/3はほぼEssay+試験勉強に費やしました。違うコースの人はEssay3つ課されていました。この期間、平日に図書館に行くと9割は席埋まっています。私のお気に入りのスペースは10時に行くと既に満席の状態。休日はさすがに皆休むようですが。

そしてEaster Break明けの4月25日〜は皆が本気の勉強モード。図書館からは人が溢れ出し朝10時でも図書館全体でほぼ満席。しかも24時間オープンなので宿泊者をちらほらいる様です。皆本当によく勉強します。ただでさえ 頭いいのに、そんなに勉強したらどうなってしまうのだろうと思います笑。

私は最近大学受験の記憶がフラッシュバックしています。日々朝10時〜夜8時まで勉強なんてするのはあの時以来かもしれない。そして大学受験より難易度高い。大学受験は読めば理解できたし記憶することが主でしたが、こちらのテストは、文献を読んでも理解できなかったり、記憶+ほぼ全ての問題で応用が求められるので私にとっては圧倒的に難しい。

他の人と話していたのですがLSEのDistinction(一番上)はPhDレベルで通用する程度の基準とあり、普通に勉強していたら取れるレベルではないと。(MPAのある科目では昨年約100人中1人しかDistinctionはいなかったらしい)私はMerit以上目指して頑張ります。

2016年4月26日火曜日

日本のテーマなのに日本語文献が見つからない

Easter Breakに課された政治学の論文として、2015年に両院で可決された平和安全法制(安保法案)のことを書こうとして調べていた時。ちょうどデモが盛んだった9月にロンドンに来ていたので、知識が曖昧だったのが少し心残りでした。

参考:平和安全法制の考え方は以下がわかりやすい(The Huffington Post)


世論として安保法案反対の声が大きく取り上げられていた印象があり、それにも関わらずなぜ両院で可決されたのか?というテーマを扱うことにしました。すごくざっくり書くと政治学の基本定理の中に、一定条件のもとで中位投票者に最も好まれる選択肢が多数決投票の結果均衡点となり社会的に政策として選択されるという中位投票者定理があります。世論調査を元にすると中位投票者に好まれるのは「安保廃案」なのですが何故可決されたのかという問いです。

それで日本の安全保障を取り巻く環境、ロビー団体の存在、投票者の選好について等々の記事や論文を探していたのですが、日本語の論文が全く見つからず、英語で探したら沢山出てきてびっくり。主に大学やリサーチセンター(シンクタンク)が出版しているものでした(著者もほぼ外国人)。

何でなんだろう。

日本語の論文が電子化されていない。
日本語の論文は一般公開されていない。
論文を書くことが日本国内だと評価される対象に入らない。
自国の研究はしにくい。
教授、研究者の数が外国と比べて圧倒的に少ない。
テーマが偶然にも研究対象として比重が置かれていない。

等の理由が思いつきますが、いつか日本の学者の人にあったら聞いてみたい。

それにしても外国に調べつくされている(!?)というのはこわいなぁと。こちらに来て思うのは「研究(客観的に分析する)」ということにすごく価値が置かれていること。情報は一定程度ないとフェアな判断をしにくいので、情報を徹底的に調べて批判的に分析する姿勢は見習いたいところ。私は苦手。

〜おまけ〜
ちなみに結論としては、以下の三つにしました。
(1)選挙という、投票者が政治家をパフォーマンスを鑑みて選ぶという機能(Sanctioning mechanism)が働いておらず、一つの理由として自民党を脅かす政党も現段階ではいない(他の政党支持率も軒並み低い)=政治家は投票者の選好を気にする必要がない。

(2)選挙は多くの政策のパフォーマンスを総合的に評価する(multi-dimensional)ので、安保法案の次回選挙への影響が未知。経済政策を投票者は気にするのではないか。

(3)世論調査が全人口の意見を集約している訳ではないので、実際の中位選好は「賛成」にあったかもしれない。ただ政治家はわかるのか?

2016年4月19日火曜日

Social Innovation Conference2016の失敗から学んだこと

私はLSEのSocial Innovation Society (SIS)に所属しています。まだ活動1年目の新しい団体で今年はSocial Innovation Conferenceを2016年3月に開催しようということで私も年明けから手伝っていました。前職ではイベント系はがっつり企画マネジメントから携わることが多かったので、今回の「お手伝い」というポジションの(企画から一歩離れてイベントを手伝う)経験は気づきがいくつかありました。

結果として、チケットの売れ行きがあまりに悪く企画チームで開催2週間前にイベントをキャンセル。残念ではあったけど運営を考える良いきっかけでした。

◯ LSEの生徒ってSocial Innovationに興味あるの
そもそもないのではないかという私の仮説。私のいるMPAは割とお堅い機関(政府、シンクタンク、行政コンサル、銀行、国際機関等)で働いたキャリアの人が多く、民間のBusinessやInnovationの取り組みとかに興味がある人は肌感覚で少ない気がします。むしろ国連の人がきて貧困対策について話をするとかの方が人が集まりそう。以前SISで社会起業家の人を呼んで講演を開催した時も1、2年生合わせて20人程しか集まらず。勉強で忙しいという仮説を企画メネジメント層は話していたけど、むしろ私はLSE色にあってない気がする。

◯ Conferenceは誰をターゲットにどんなインパクトを出したかったのか
1つ目とも重なるけど、ターゲットと出したいインパクトが曖昧だった。もしLSEの学生対象にするならLSEの人が興味あるようなテーマにしないといけない。今回は準備期間が短くて、そこまで詰められなかった印象を受けた。何となくスピーカー集めて話してもらう的なのりでした。

◯ お手伝いの人をどれだけ大事にし、やる気をだしてもらえるか
今回お手伝い側だったのでこのポイントはすごく重要な気がした。お手伝いをしていて充実感、貢献している感、頼られている感が全くなかった。でもこういうイベントはボランティアの人達にどれだけ本気で携わってもらえるかかなり重要。(最後の集客も企画層4人ぐらいが焦って頑張っていたイメージ。)

私が企画側だったら何をしていたか。まず企画ミーティングにお手伝いの人を呼んで企画から一緒に共有する(熱量の共有や人間関係の構築)。企画を少しお願いしてお手伝いでも多少のコミットメントをお願いする(頼りにしていることを感じてもらう、企画する楽しさを分かち合う)。あとは反省も呼んで一緒にしただろう。

◯ 役割分担
大きな失敗あり。私がマネジメントの人に引き継いだアフタードリンクの企画を担当の人がキャンセルを相手側にフォローできなくて迷惑をかけてしまった。すごい初歩的なミス。どうやって企画マネジメント層で仕事管理をしていたのか知らないけれど、誰が何をやるか全体で把握していなくてチェック機能が働かなったのではと思った。

まだ来年この企画をやるかはわかりませんが、もし次回も携わることになったらテーマとターゲットをすごくしっかり練りたいと思いました。私も今回は全然イニシアティブを取れなかったので、その反省も兼ねて。

2016年3月27日日曜日

非ネイティブとのグループワーク

Lent TermのグループワークはMichaelmas Termのグループワークより難しかった。なんで難しいと思ったかというと議論が深まりきらない不完全燃焼感覚があった。

Lent Termは4回プレゼンテーションをやったけど、そのうち非ネイティブ3人だけでのグループワークが本当に難しかった。

ずっと議論がかみ合わない感覚があった。お互い一生懸命説明しているのだけど、説明したあとに聞き手に「?」が浮かぶ。今までは誰か(特にネイティブ)がいて多少語彙が足りなくてもリフレーズをしてくれて確認してくれたのでコミュニケーションができていたのかな?ただ非ネイティブでも何回もお互いに聞き返すことで最終的に意思疎通はできた。けど、そのあとの深まりが感じられなかった。

何が原因だったのか未だ分からないけど自分の思うことを幾つか。これは2年生でも多分ぶつかる壁なので自分ができることを考え続けることは大切。

◯ 言語能力リミット
これを言い訳にすると「しょうがない」&思考停止になってしまうので、あまりこれを結論にはしたくない。あとは非ネイティブでも活躍している人を見るとこれだけではない。でも自分の考えていることに適切な言葉が浮かばないのは明らかなDisadvantage。

◯ 個人ワークになりがち
お互いの分担の域を出ようとしなかった。議論するにはバックグラウンド知識の共通域がある程度ないと議論にならない。分担の域をでられなかったのは自分の時間の使い方のManagement CapacityやHungry精神とすごく関係ありそう。

◯ Critical Thinkingが出来てない
議論を深堀りするには「本当にそうなのか?」の思考は大切。それが足りなかった気もする。相手の主張を理解することで思考体力を使ってしまって、理解の先のCritical Thinkingが出来なかった?

◯ 思考フレームが違う
これはところどころで感じたのだけど、レベルが違うことを並列で話す、問いでない答えを返す、全体像からでなく個別スコープから話す等々は聞き手を混乱させる。私もこれは苦手なので自分も気をつけなくてはと感じた。

◯ Hungry精神足りない
最後の最後のプレゼンだったのでメンバー皆が疲れていて、早く終わらせたいという気持ちが良いものを作ろうという気持ちを勝ったか。これは体力勝負の面もある。

備忘録として。




2016年3月26日土曜日

MPA Gala 2016

Lent Term最終日の3月24日にMPA全体で1年間の終わりをお祝いするGalaがありました。少しフォーマルな格好をして少し格式高い会場(The Hurlingham Club)でディナーを食べてダンスをする催しです。教授からの挨拶や1年間の生徒が選ぶAward(Best Smile etc)が発表されたり盛りだくさんでした。

チケット制(£40)ですが1年生も2年生も8割くらいは来たかな。ターム終わりのプレッシャーがない時にクラスメイトの皆に会えて楽しかった!!基本的にダンスホールなのでゆっくり話す感じではないけれど、1年間一緒に乗り越えてきた友達と感覚にまかせて踊るのは楽しい。

あとはとてもお世話になった2年生の人と久しぶりに再会して話す機会があった。2年生も盛り沢山だけど出来るところまで頑張りたいなと前向きに思えた。その人はMPAのプログラム以外にもインターン、LSEのコンフェレンス、Business Plan Conpetition等にも意欲的に取り組んでいて、とっても大変だったけど楽しかったと言っていて、話した時の感じで本当に充実していたのだろうなと伝わってきた。素直に羨ましかった。今年1年過ごして感じたのは、MPAプログラムは充実&忙しいからこそ、学生の特権として出来るような機会に触れるのは本当に自分の優先順位とマネジメント次第だということ。

あとはクラスメイトの彼女がとても素敵な女性で良い出会いでした。彼女は他の大学に通っているので本当にアウェイな環境だったのだけれども、怯えるて人見知りするわけでもなく、興奮しすぎて頑張りすぎるわけでもなく、落ち着いて自分のことを話し人の話しを聞いていた。あのナチュラルな感じすごく憧れる。勉強していることもCitizen Participation in Social Changeで割と興味あり。また会える機会があるといいな。

2016年3月16日水曜日

Tata Social Internship 2016に受かった!

こちらの夏休みは約3ヶ月強あります(2016年は6月11日〜9月21日)。自分の国に帰って休養するもよし、旅行するもよし、インターンやアルバイトするもよし、基本自由です。インターンしたいと意気込んでいても学期終わってみると結構疲弊している自分に気づき休養や旅行する人も割といるようです(MPA Career Consult談)。

先日インドのTata groupとLSEがコラボしているインターンシップに受かりました!とっても嬉しい。ということで7月から9月にかけて丸2ヶ月間インドに行ってきます。まだプロジェクトが決まってないので具体的に何をするのかは分からないのですが、基本的にはTata groupの社会活動(開発、環境、持続性、CSR系)のリサーチに携わります。インパクトアセスメント、マーケットリサーチ等が中心になります。

何が嬉しいかというと、
1. リサーチスキルが磨ける:私がLSEに来た理由として「主張(NPOの活動等)を感覚だけでなく、聞き手に客観的に納得できるように伝えられるようにしたい」というのがあります。その一つの手段がリサーチ能力・データ処理能力で、まさにそれを授業で学んでいますが、正直、実用で使えるのか実感が湧きません。なのでインターンで自分のスキルレベルを知ること、そして磨けることはとてもチャンス。

2. 会社の立場で社会活動に携わる:今まではNPOの立場から社会活動に携わってました。今回はTata Groupという会社の立場から携わり、現地NGO、政府、Local Communityとともに働きます。会社という視点から見た時に、各ステークホルダーの強みと弱みの認識がどう変わるのか。あとは新たな協働の可能性が見えるのか。

3. インドでの滞在:今まで行ったことない初めて訪れる国です。どんなエネルギーが溢れているのか、どんな新しい人や文化と出会えるのか等々、とても楽しみです。また私はSustainable Developmentという分野に非常に興味があり、インドはこれから急激に経済発展を遂げる国なので今後関わる可能性があることを考えると、今2ヶ月という滞在期間をいただけることは本当に有難いです。

4. 自分を認めてもらったこと:すごく曖昧な表現ではありますが、「受かった=今の自分を認めてもらえたこと」は純粋に嬉しい。こちらに来てから新しい局面に当たることが多く「出来ない自分」に負い目を感じることがほとんどだったので、めげずに挑戦してよかったです。おそらく前職での経験を認めてもらえたのかと思います。といってもインターンでもおそらく挑戦ばかりなのと、せっかく頂いたチャンスなので、次につなげられるよう全力で取り組もうと思います。

2016年2月7日日曜日

MPAのCareer Service

MPAの生徒はほぼ職務経験がある人で、かつMPA(LSE)としても就職にかなり力を入れているので利用できるサービスは色々あります。

私がこれまでで利用してよかったのは、Career ConsultantとのOffice Hour&Friday Breakfastです。

○ Career ConsultantとのOffice Hour(個人面談)
今まで2回利用しました。キャリアコンサルタントはMPA特別に用意されており文脈(忙しさ、授業で習っていること等)をよく分かっているのでとても話しやすかったです。1回目は「LSEの生活の中でどうキャリアに取り組めばいいのか?」、2回目は「Cover LetterとCVのチェック」です。

1回目は勉強に追われていてキャリアのことを全くことを考えていない不安から申し込みました。インターンも申し込みたいが何にフォーカスしてインターン申し込んだらいいのかと全くの手探り。相談した結果、頭が整理されたのと自分のフォーカスが決まったのでとてもよかった。一人で悶々と考えるよりも、(おそらく)何百人の学生を見てきていることを考えると、相談したほうがポイントを掴める。

基本的にはMPAプログラムの中でキャリアに関して抑えるポイントは1. 夏のインターンシップ 2. Capstone Project (2年生) 3. Dissertation(2年生)をどう活用するかということ。あとは今の状況(SWO分析等)を整理し、Education、Internship、Extra Curricularの3つの観点から2年間で取り組めることを洗い出すこと。その結果、EducationとInternshipではリサーチ と政策の知識をきちんと身につけることに焦点を当てようと自分なりに決意。また今まで培ってきたInter personal skillはExtra Curricularや別のキャリアセミナーで更に磨きをかけることに。

Cover LetterとCVのチェックも読み手の目線から改善点を指摘してくれるので、細かいアドバイスではないけれど、書き直すポイントがわかるのでとても良かった。あとはネットワーキング方法についてもアドバイス(例:Linked InでLSE卒業生を探してコンタクトを取る等)をもらえ、実際に卒業生の方に連絡してお話を伺うこともできたので満足。

○ Friday Breakfast
これはMPA限定ではなくLSE学部、院生全員対象のサービス。Fridayの8時〜10時のイベントで社会人(5人〜10人くらい)とカジュアルに話す場です。朝早いこともあり1対1、LSE生5対1でかなり密に話せるのでオススメ。イベントは業界ごと(Big Data, Consulting, NGO&Think Tank等)に日程が決められているので興味ある業界の日にいけば4社ぐらいから話をきけます。最初すごく緊張したけれど自分のNet Working Skillの練習にもなるからいいと思う。実際日本のイメージと違う業界もあったし、自分が興味あると思ったけど話を聞くと違和感に気付いたりできました。

○ おまけ
MPAでの不満が出ているのはMPA卒業生との繋がりがないこと。個人情報の関係で現役生から卒業生に連絡を取ることが難しく、OB/OG会もないので毎年MPA Facultyに交渉しているようです。改善することを祈りつつ、現状ではそのネットワークはあまり期待できません。

2016年2月4日木曜日

Ecosystem Services and Poverty Alleviation

LSEにはPublic Lectureといって、外部のゲストスピーカーやLSEの教授によるレクチャーがほぼ毎日あります。公開レクチャーなので一般の人も来て話しをきけます。ちなみに過去のレクチャーはPodcastとして聞けるのでおすすめです。第一線で活躍している方が来て彼らの考えや見ている世界観を話してくれるので、すごく貴重な機会。

そこで2月にespaというシンクタンクの人がきてEcosystemとPoverty Alleviationの話しをしてくれました。基本的には"How can we preserve environment and make human lives better?"という問いをリサーチ機関としてEvidenceをつくる仕事です。途上国の農業や林業において環境持続のためのTip-point(限界?)を超えないようにリサーチをしてLocal Communityの開発方法に提言をしているようです。例としてガーナのカカオ産業やエチオピアのコーヒー産業の拡大によりおこっている大量の森林伐採によって破壊される生態系のダメージの調査等です。

最後にスピーカーがあげていた問いを備忘録として。
"How can we use the result of research better to have good decisions?"
"Why is it hard to distribute benefits to local community?"
"How much carbon or forests is used for a slice of chocolate?"
"How does community involve in conserving environments in the region?"

私が東北の仕事のKeyテーマだった環境持続可能性、コミュニティの話しと通ずるものがあって方向性としては合っているなと改めて認識できて嬉しかった。

ただ強く感じたのは、Local Community(例えば生産者)の行動はマーケットが強いインセンティブになっているということ。増加する需要に生産者は生産拡大で応えようとする時に、生態系が破壊されるからという理由で生産拡大を調整する生産者はどれだけいるのかな?経済的なコンセプトでいうと生産者の効用は生産拡大という選択をした時の方が大きくなるので生産拡大は合理的な選択だよね。

となった時は1. マーケットの消費者の意識を変えるか、2. 生産者が短期的な効用と長期的な効用を分けて考えられるようになるか、3. 生産者のインセンティブを外部介入して(補助金等)変えるしかないのかな。いずれにしろ、生産者と消費者両方側からのアプローチが必要だなと強く痛感したのと、その分断が進んでいる現構造でそれを進めるのは難しいと思いました。


2016年2月3日水曜日

プログラムコーディネーターと話して感じたこと

LSEのMPAプログラムにはSSLCという仕組みがあります。SSLCはStudent-Staff Liaison Committeeの略で、要は生徒とスタッフの連絡会です。

生徒約90名の中から今年は5人がSSLCに参加しています。私もプログラムがどのように設計されているのかを知りたくて立候補しました。各期に1回、プログラムコーディネータの皆さんとMPAの生徒たち(5人)でミーティングをします。コーディネーターの皆さんは、Director, Tutor, IPA(Institute of Public Affairs)マネージャー、MPAマネージャー、事務スタッフです。たまにIPAのDirectorやキャリアコンサルタントの方が同席します。

SSLCメンバーとしてすることは、クラスメイトからプログラム全般についての意見を吸い上げコーディネーターの皆さんに伝えること、コーディネーターからの要望をクラスメイトに伝えることです。

今まで前期1回、後期1回と2回のミーティングがありました。その度にパワーをもらうぐらいミーティングの雰囲気が良いのでここに書きます。

1.生徒の学びを最大限にすることを考えてくれている
生徒の声を伝えた時に、それが不満であっても非常に気持ち良く受け止めてくれます。そして、その問題に対して自分たちができること、できないことを前向きに議論してくれます。いつも感じるのはLSEでの生徒の学びや経験を最大限に活かす術を考えてくれていること。だからこそ教授側からの提案もしてくれます。その気持ちを感じると頑張ろうと思えます。

2.立場がFair
MPAチームに限ったことではないと思いますがFairな立場から議論をしてくれます。上から目線で生徒からの提案の可否を決めるのではなく、教授側からも問題提起とそれに対する解決案を提案をしてくれます。そうすることでFairな立場でプログラムをつくっているのだと感じます。

3.ジョークが交じる
これは私が一番好きなことです。真面目になりすぎない。真面目にずっと話していると、雰囲気が重くなったり煮詰まったりすることがあると思います。SSLCのミーティングでは偉い立場の人がたまにジョークを飛ばしてくれます。皆で笑うと場が和みます。場を支配できる人にジョークスキルは必要です。私も英語でジョーク飛ばせるようになりたい。

生徒のことを良く考えてくれているメンバーで構成されているMPAはとても素晴らしいと思います。そして後日書けたらと思いますが、MPAは授業以外にも課外活動、セミナー、ワークショップ等いろいろなサービスが用意されています。きっとそのようなプログラムも過去の卒業生が試行錯誤しながら教授たちを積み重ねてきたのだと思います(確認はしていませんが)。

最後に気をつけなくてはならないのは、情報過多、機会過多になるので自分で優先順位をつけて情報整理する能力を養うこと。教授たちの好意に甘えすぎず要望を厳選していくこと(無責任なお願いが一番最低)。

2016年1月31日日曜日

MPAのDual Degreeについて

LSEのMPAコースにはDual Degree Programがあります。1年目をLSEで過ごして2年目を提携校で過ごす仕組みです。(つまり交換留学)

2016年現在提携校は5校あり、各大学の公共政策コースに交換留学します。
1. The MPP at Hertie (The Hertie School of Governance, Berlin)

2. The MPP at LKY (The Lee Kuan Yew School of Public Policy at the National University of Singapore)

3. The MPP at Sciences Po (L’Institut d'Études Politiques de Paris)

4. The MPA at SIPA (The School of International and Public Affairs at Columbia University, New York)

5. The MPP at GraSPP (Graduate School of Public Policy at the University of Tokyo)

1年生の前期にかなり丁寧にMPAオフィスが説明会を開いてくれるので、そこで詳しい情報は得られます。申し込みは1年生後期の最初(1月中)。

私は説明会に参加した結果申し込まないことにしました。後で後悔したくないので今日はその理由を書いておこうと思います。

◯ Dual Degreeのメリット
1.異文化体験
2.LSEにないコースが取れること(その大学の強みの分野)
3.授業スタイルや評価方法が変わること
4.その国や地域に詳しい政策が取れる(アジアやアメリカ等)
5.新しい人との出会い
6.学費、生活費が安い 等々

◯ LSEに留まった理由
1.LSEで得られる学びの機会をもっと活用したい
Social Scienceのランキングで高順位を獲得しているので面白い研究をしている教授がいるはず。しかし、まだ学びが面白いという域に達しておらず、その教授達を十分に活用できていないのが悔しいです。

2.イギリスについてもっと勉強したい
「イギリスの社会政策は面白いとよね」と言われますが、面白さがまだ分かっていない。かつて読んだ本の中に、地域コミュニティをPublic, Private, NGOが連携して創り上げ、福祉レベルを向上させていく取り組みがあり面白いと思ったけれど深堀りできていない。

3.リベンジしたいことが沢山ある
学期中の議員インターンシップを来年トライしたいです。政策立案過程を体験したい。あとはコミュニティ活動への参加。今年はSocial Innovation SocietyのConferenceの企画に携わることにしましたが、LSE外のLocal Communityとのネットワークを作りたい。あとは学業パフォーマンスをあげたい。LSEに来たけど落ちこぼれでしたは嫌なので、せめてMeritぐらいは取れるようになりたい。

4.2年生のプログラムが楽しみ
Dissertationを書いて自分の興味ある分野を深堀りしたいです。それを次の仕事につなげられたら最高。Capstone Projectという授業で民間会社やNGOと協力してプロジェクトが楽しみです。1年生で習ったツールやスキルを仕事で使えるようにしたいです。(Dual Degreeだと学校によりCapstone、Dissertationが無いです。)

5.Dual Degreeにいくメリットがあまりない
場所を変えたからこそ体験できることは沢山ありますが、LSE1年間、Dual Degree1年間だと、私のスピード感では出来ることが浅くなりそうです。また、MPAが既に国際色豊かなので(約90人中イギリス人はたった5人)、異文化体験は十分かも。

◯ 少し心残りなこと
(大陸のヨーロッパ人曰く)イギリスはヨーロッパの中でも異色(EUに加盟しているががユーロを導入していない等)らしいので、大陸ヨーロッパの肌感覚が得られないこと。もう一つは登録人数制限の関係で実際に受けられるオプショナルコースの選択肢が少ないこと(他の大学の事情は分からず)。

ともあれ、1年生後半、2年目はもっと生活を充実させていきたいです。




Academic Essayを書く時に気をつけたいこと

学期中はエッセイが課題としてたんまりと出ます。参考までに前期は5本(うち2本は短いPolicy Memo)、後期は7本(うち2本は短いPolicy Memo)あります。

エッセイにはFormativeとSummativeの2種類があります。そのうちFormativeは成績にカウントされず、練習みたいなものです。提出すればフェイードバックがかえってくるので自分の現段階のレベルや教授の評価の厳しさがわかります。Summativeは成績に反映されます。

LSEは基本的に評価は4段階あり、Distinction, Merit, Pass, Failです。そしてかなり厳しく点がつけられます。軽く見ていると痛い目にあいます。参考までにネイティブでも普通にPassやFailをとります。私の感覚ではMeritかもしかしたらDistinctionかもと思っていたエッセイがPassで返ってきました。(そして前期Failを一回とってしまいました。)

そこで前期後半に提出したエッセイはやり方を少し変えました。そうしたら何とDistinctionが取れたので忘れないうちに振り返り。あくまで経験談で教授等に聞いたわけではないので多少の勘違いがあるかもしれません。

⒈ スケジュールに余裕をもつ
つまり追い込みがきかないということ。これは言語の問題とアカデミックエッセイという側面があります。まずは英語で文章を書くのに日本語より時間がかかるし、精度が低いので読み直しの時間が相当必要。あとはアカデミックエッセイはどれだけ自分の主張を他の論文で裏付けできるかが重要なのでリサーチ時間(他の論文を読む)がかなり必要。リサーチには最低1週間、3日前には書き終わっていると校正を余裕もってできる。

2.問われている意図を確認し問にもれなく答える
当たり前のことですが意識しないと自分が書きたいことだけを書いている時があります。何度も何度もエッセイクエスチョンを読んでエッセイの構造を練りました。何個の 問いに答えればいいのか、自分の内容はその問いに答えているのか。

3.自分の主張をどれだけproveできるか
アカデミックなので、意見が主観的だと評価されません。「このように思う」「なぜなら他の論文でこう書いてある」という根拠が必要です。大学に書いたエッセイと大きく異なるのはこの点かなと思います。あとは他の論文を読むことで思考の枠組みができるので、一定数は読むことが必要です。 例:民主主義を語る時に論文で見つけた民主主義を分類するフレームワークを使う→自分で考えるより分かりやすく視点が網羅できる

4.Proof Readingを繰り返す
何度も文章を読み返すことです。私は日本語の時の3倍は必要でした。まず書き終わったら1晩おく。時間がたって読んだ時に自分が「?」となる文章は校正が必要。見たことない表現や語彙の組み合わせは使わない。英語の文章はとても簡潔にポイントを書くことが必要なので一文一文が意味を成すようにする。あとは主張(抽象)→サポートセンテンス(具体例)はお決まりパターン。相手に伝えるためには絶対必要。

5.ネイティブチェック
前期はネイティブにチェックしてもらう余裕がなくしませんでしたが、これは必須。ネイティブの立場になって考えるとぎこちない文章(小さい文法ミスがある)を書いている人にDistinction, Meritはあげたくないと思います。私は後期から2年生の人に日本語教えるかわりに私のエッセイの英語チェックをお願いしました。

6.バックグラウンドの知識の量
すぐに出来ることではないですが、自分の肌感覚で物事を理解しているとやはりいい論文が書けると思います。客観的に見て私がDistinctionをとったManagementのエッセイは、経験したことがあるから書きやすかったことは大きな理由の一つだと思います。参考論文を読んでいても何が大切かが感覚で分かります。これはスキルだけではどうにもならないところ。




2015年12月20日日曜日

学生寮での生活について

今日は将来LSEに進学を考えている人向けに書きます。

LSEにはウェブサイトによると14 寮あります(2015年12月現在)。タイプを大きく分けてみると、1. 大学生のみ 2. 大学院生のみ 3. 混合になります。寮によってシングルorシェア、単身用と家族用が選べます。

私はButler's Wharf Residenceというシングルのお部屋を借りました。部屋はシングル平均10㎡の中に、ベッドと机と棚1つ、クローゼット1つ、シンク1つという極めてシンプルな構造です。フロアには6人住んでいて、キッチン1つ、トイレ2つ、シャワールーム2つが共用です。掃除は週1回当番制にしています。

場所はタワーブリッジの近くで、最寄駅はLondon Bridge StationとTower Hillです。LSEまでは歩いて45分、電車で30分、バスで30分〜1時間です。私は日々の運動としてなるべく歩いて通っています。

1年間のAccommodation Feeは7226.50ポンド(水道光熱費、共益費込み)です。月約602ポンドです。イギリスの物価からみて格別に安い訳ではありませんが、リーズナブルな方に入ると思います。入居前にLSE寮以外の寮やAirBnBで月賃貸等を探したのですが、これよりリーズナブルな物件がなく最終的にBWに決めました。

寮でよかったと思うこと:
1. ご飯を一緒に食べる友達がいる
フロアメイトが5人いるので、キッチンで食べていると誰かが来ます。勉強や学校で疲れた時に他愛もない話をしながら友達とご飯を食べれるのは精神的にかなり救いになっています。ふざけた話から真面目な話まで色々と飛び交い、話し込む時は数時間話し込む時もあります。ただこれはフロアの雰囲気によるみたいです。各自部屋にご飯を持って行って食べるので会話をほとんどしないというフロアもあります。フロアメイトの性格によるところが大きいと思います。

2. ウォーキングが気持ち良い
LSEからBWまでの通学路はテムズ川沿いを歩きます。川沿いはおしゃれなレストランやバーが多く、建物も古くからの煉瓦造りで統一されているので歩くのが楽しいです。また風も心地よく吹くので気持ち良い運動になり、朝歩くと気分がリフレッシュされます。

3. イベントを誰かと祝える
寮主催のイベントがあるので参加すれば友達をつくれるし、イギリスらしさも味わると思います(ハロウェーンやクリスマス等々)。また私はフロアメイトとハロウィーンはパンプキンパイを作ったり、数ヶ月に一度Potluck Partyをしたり、誕生日会をしています。

寮で大変なこと
1. 掃除
どの寮でも問題になるみたいです。基本的に掃除は自分たちでするので、どこまできちんと掃除をするか、決めたとおりに掃除当番が機能するか等々、様々な問題が勃発します。最初を曖昧にするよりも、まず掃除当番等をきちんと決めて、定期的に集まりを開くのがいいと思います。掃除の仕方や気になった箇所は都度フロアメイト全員で相談して決めていくのが一番トラブルが少ない気がします。

2. 音のもれ
壁がすごい薄いわけではないですが、音はもれるので、神経質な人は少し大変かもしれません。スカイプで話していたりすると廊下にはほぼ丸聞こえです。

3. 人間関係
これはフロアメイト次第ですが、合わないと苦労するかもしれません。ほぼ毎日顔を合わせます。プライベートな住の空間に人間関係を持ち込みたくない人には寮暮らしは向いてないと思います。

ざっと思いついたままに書きましたが、私は寮でよかったと思ってます。

2015年10月30日金曜日

グループワークから学ぶこと

先日LSEにきて初めてのグループプレゼンテーションを終えました。ここで感じたことを忘れないように書いておきます。

まずグループ内で多様な価値の出し方があるということ。今回は5人グループだったのですが、リーダー的にファシリテートをしてくれた彼女を見てて学ぶことは多かったです。

正しい人がリーダーをするわけではない。彼女はいつも議論の突破口をグループ内で作ってくれました。みんな確信がもてない中で違うかもしれないけれどとりあえず議論を初めてみる。そうするとそこから広がります。

フィードバックの仕方。必ず褒めること。人はどうしても出来ていることより、出来ていないことに目が行きがちです。でも彼女は 4褒めて1改善点をいうぐらいのバランスでいつもフィードバックをしていました。そうするとされた人も改善点の指摘を前向きにとらえられるような気がしました。

フォロワーとリーダーの両面を持って使いわけること。アメリカ人の子が言っていて気がついたのですが、LSEは出しゃばる人ばかりでなくて協力的なのでとても良いと言ってました。5人中5人がリーダー格で主張しあうとグループはうまくいかないのは容易に想像できます。リーダーに向いている、向いていないも必ずあると思いますが、LSEに来る人はきっとリーダー的な立ち位置にいた人は多いのではと思う中で、その使い分けをきちんとすることがグループワークをする中でとても大切だなと思いました。

場への貢献が人の評価に結びつく。これは前から感じていましたが、アクションを実際におこしてその場に貢献しようという意識がとても高いとです。日本だとその場にいるだけでまずは認められているような気がしますが(アクションを起こさない人が多いから?)、こっちでは発言しないと「いないも同然」というプレッシャーをとても感じます。ただ「認められたい」という動機で発言しているというよりも、「意見を交わすことが楽しい、良い時間や場をつくりたい」という動機の方がおそらく強く、議論をしながら物事を生み出すことに慣れているように感じます。

プレゼンテーションではフローがとても大事。プレゼンはいくらでも小難しくできますが、聴衆がいる限り、その人たちが初回でいかにすっと理解して議論につなげられる興味をもってもらえるかが大事だなと感じました。その時に全体の流れがいかにスムーズであるか、大目的の問いから逸れないか。

今回において自分が出せた価値の一つは根気よく取り組むこと。もう分からないとグループ名との子が若干なげやりになっていた時に諦めないで、「こうしたらどうかな?」と提案できたことは良かった。あとは最終ミーティングで「もういいんじゃない?」という雰囲気の中で、プレゼンの流れに対する自分の心配を素直にぶつけたことは、メンバー全員で流れを見直して改善点を見つけたことにつながった。もう一つ出せた価値は、議論の引き際を見極めること。最初から完璧にこだわらないで、進めながら改善点を積み重ねていく方が早い。これは前職で学べたことで役に立った気がしました。

出せなかった価値は議論を刺激するアイディアや視点を提供すること。そもそも内容の理解ができていなかったこと、議論が7割ぐらいしか理解できていなかったこと、与えられた情報を飲み込むのに精一杯で自分で情報を探しにいくことまで労力をさけなかったことあたりが原因。