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2017年1月22日日曜日

Technology × Idea

今日は縁がありRoyal College of Artの展覧会に行ってきました。

Royal College of ArtはPostgraduate以上を対象とした美術大学@South Kensingtonにです。Art&Design分野における世界ランキングは2015年から2年間連続で1位を獲得している名門美術大学です。

今回の展覧会は在籍学生の作品の途中経過展示会でした。

「Art」というより「Art & Design」でした。「これできたら面白いよね、画期的だよね」というアイディアにArtやTechnologyの観点から取り組む感じです。システムの構築を考える作品もあればプロダクトを提案する作品もあり、何のデザインにするかは幅広いです。

Social Businessは社会課題をBusinessを使って解決しようとする試みですが、そのSocial Art, Social Design, Social Technologyという印象。ただ展覧会全体としては社会課題に限らないIssueやDesireを扱っていました。

分かりやすいプロジェクト例をあげるとこんな感じ。

  • 家庭からの食品廃棄の問題:
    主な原因は、買いすぎと食材管理。携帯アプリをスーパーと連携して開発。買い物レシートをアプリに読み込むことで、購入食材とその消費期限を登録。アプリが消費期限が近い食材を知らせてくれ、それを使った調理メニューと買うべき食材を提示してくれる。

  • 糖分の超過摂取:
    肥満は深刻な問題。スプーンの形によって同種同量のスイーツを食べてもより甘く感じることができる。(理由は良くわからず。舌の細胞の位置の問題なのかな??)なので適切なサイズと形のスプーンを使うことでより甘く感じられるので糖分摂取が押さえられる。

  • 繊維開発:
    これはヒートテックをはじめファストファッション業界で技術の恩恵を感じているところですが、繊維の素材や編み方の開発で収縮機能の大幅な向上が可能。なので将来的にはOne fits all sizeの服が開発される。

他にも考えたこともないような面白いプロジェクトたっくさんありました!!プロダクトデザインや展示方法もおしゃれで視覚的に非常に勉強になりました。

こういう思考方法は今後ますます潮流になっていくだろうと思います。今回の作品はArt&Designの観点からでしたが、これがビジネスや政策分野と結びついたら、考えたことないような面白い取り組み生まれてきそう。


2017年1月19日木曜日

This Changes Everything

先日ドキュメンタリー映画「This changes everything」をThe Hiveというロンドンのコミュニティスペースでみてきました。空き物件を改装してコミュニティスペースにしたそうです。

ドキュメンタリーを見るために100人以上は集まっていました。椅子と床に自由気ままに座ったり寝っ転がったり、綺麗なわけではないのに、とても居心地の良い雰囲気があり、場の持つ力を感じました。

さて映画自体はClimate Changeにどうコミュニティーが立ち向かっていくかという姿を、イギリス、カナダ、アメリカ、インド、中国等でのコミュニティリーダーへのインタビューや彼らの活動をとおして描いています。

Climate Changeは北極グマの問題ではなく(どこかでおこっていることではなく)、私たちの身近におこっていることで、それを解決する力は私たち一人一人が持っている。小さなアクションをおこすことから始まるという可能性を描いています。

興味ある方はこちらがウェブサイトです。

まとまりないですが、思ったことを幾つか。

◎ 地球と人間の関係をどう捉えるか
「The earth is a machine and we human are masters」、地球は人間が自在に操れるもの(機械とエンジニアの関係を例えて)と私たちは思っていた ー という冒頭のセリフ。欧米は自然は征服する対象、東洋は自然は共存する対象とみるいう自然観を彷彿させられました。(欧米、東洋と一つにくくってしまうのはナンセンスだと承知の上ですが、分かりやすい例えなのでそのまま使います)

◎ 長期の影響を予測する難しさ
温暖化問題。18世紀の産業革命から急速に工業化が発展して生活が豊かになり始めた時、誰が排気ガスが温暖化効果ガスに将来なると考えられたでしょうか。同様のことが原発にも言えるのではと思います。

今は安全だと思われている技術(再生可能エネルギーとか)が、5年後ぐらいに実は非常に危険であったりとてつもない外部不経済を生み出す可能性は全く否定出来ません。しかし、当時の技術の発明や適用自体を遡求するのはお門違いの話で、その可能性に気づいた時にどんな意思決定とアクションを取れるのかが非常に大事になってくると改めて思いました。

◎ ロジカルであればなんでもいいのか
映画の途中に温暖化懐疑派の国際会議の様子があり、「If you want to protect trees, use more woods so that we plant more trees!」という発言があり会場では皆が爆笑しました。でも実際は一理ありますよね。市場原理を突き詰めた理論で、木の需要がある限り木の供給(植林)は永遠に続くということ。

でも実際の現場で問題になっているのは過剰伐採による生態系への影響や、伐採後の植林計画等の維持管理の問題。そしてそれは市場原理で解決できない問題です。でも自分がきちんと理論を身につけていないと、一瞬ロジカルに聞こえる怖さがありました。

おそらくロジックは如何様にでも作れてしまう。だからこそ、それを否定できる知識を身につけていないと、間違った意思決定に追い込まれる可能性は十分にあるなと思います。特に多様性に富んで共通認識がない場こそ、ロジックが全てになりますよね。(イギリスに来てより感じること)

◎ 非暴力、不服従
ガンディーのイギリスからの独立運動の抗議スタイルを彷彿させられました。特にインドのデモの様子で、石炭発電所に行こうとする従業員の車の前に市民が道路を遮るように立ちはだかり、「発電所を稼働するのであれば私たちを引いていきなさい」という場面。

見ながら自然と涙が出ました。自分でもなぜだか分かりません。圧倒的に不利な立場の市民(戦う武器もないし、お金もないし、社会的地位も圧倒的に低い)が身体一つで立ち向かう使命感に凄みを感じました。

カナダの場面も同様。圧倒的不利(最初は一緒に戦う仲間もいない)な立場の人たちが一人でも立ち向かう原動力はどこから生まれてくるのでしょうか。

圧倒的な使命感。

カナダの事例では「先祖代々が守ってきた土地」という事実が彼女に力を与えているような気がしました。時空を超えた力。

でもその使命感は利益追求だけを考えていきている人たちに果たして伝わるのか。どういうコミュニケーションが有効なのか。そこまでは描かれてませんでしたが考えたい問いです。

2016年9月30日金曜日

La Fille mal gardée@Royal Opera House

先日、人生2回目のBalletをRoyal Opera Houseにみにいってきました。ほぼ満席でした。




ROH Studentsに登録しておくと学生ならではの特典があり、£100するパフォーマンスが£15以下で鑑賞できます。登録は学生しかできないですが、同伴は学生でなくとも大丈夫。今回は友達が登録していたので誘ってもらい一緒に行ってきました。早く予約しないとチケットの競争率高いらしいです。

La Fille mal gardéeというパフォーマンスでした。前回鑑賞したFrankensteinより話の展開がゆっくりだし場面転換も少ないので純粋に「踊りや演出を楽しむ」という感じでした。フランス にて1789年年にオリジナルのお話が制作されたらしいです。

農村に住むLiseが未亡人のお母さんのSimoneによりお金持ちのワイン農場主の息子Alainに結婚させられそうになるが、ずっと両思いだった一農家のColasとの愛を貫き、最後はLiseとColasが結婚するお話です。

今回はコスチュームがすごく可愛かった!デザインは微妙に違うのだけど、それでも統一感はあって世界観がよく作られていました。フランスの1700年代の農村ってこんな感じなのかなぁ?と想像が膨らみました、なんかとっても平和。

あとは毎回ながら舞台演出に驚かされます。場面切り替えの工夫や、踊りの中の小道具の使い方、特に今回はリボンをよく使っていたのですが何本のリボンを踊りながら絡ませてタペストリーのような模様を作ったり。踊りの中に小さい工夫が凝らされてました。あういう着想ってどのように浮かんでくるのだろう、想像力がすごいなぁ。。

キャラクターをどう表現するか?が本当に面白い。前回も書きましたがBalletは話さないので踊り、衣装、メイク、音楽の組み合わせが命。Liseは天真爛漫さ、素直さが踊りでよく表現されていました。あとは何と言ってもAlainとSimoneが個性豊かで最高だった!メイクでAlainのひょうきんさ、Simoneの強いママ像が良く表されていましたが、踊りはもちろん歩く動作一つ一つも細かに気が配られていていました。役になりきっている感じ。

また観に行きたいな。



2016年5月8日日曜日

人生初のBalletを鑑賞してきました

題目はFrankenstein












友達が安くチケットを手にいれた(£25)ということで、Roral Opera Houseへ。人生初のBalletを見に行ってきました。子供の頃からSwan等のバレエ漫画が大好きだった私には念願の機会!

パフォーマンスは19時から約3時間で途中25分、20分の2回の休憩がありました。休憩時間はRoyal Opera House内のBarに出てきて休憩。













「Beautiful」の一言。人間の身体のしなやかさであれだけ豊かな表現ができるのだなと感動しました。全て(手の曲げ方、足の曲げ方)が曲線で表現されていました。そして言葉はないけれど、音楽、動作、ダンスだけで感情が伝わって来るものですね。一緒に行った友達によるとBalletにはClassic, Modern, Contemporaryがあり、その中でも今回はClassicの色合いが強いので(Classic Ballet特有の踊りのルールがある様)全ての表現が過激さよりも美しさを追求しているのではということ。

ストーリーは結構残酷。感情を持った人造人間と人間の間のどうしても埋められない溝の葛藤にThe CreatureとVictorが苦しむお話。

Frankensteinは1813年にイギリスの小説家Mary Shelleyが書いたお話ですが、人造人間を取り巻くテーマは2世紀経った今でも映画、小説、漫画あらゆる作品で見られることを考えると当時は相当斬新だったのかなと。今はテクノロジーの進化で人造人間が本当に人間そっくりにできるようになったり、人間と同じ動作が出来て話せるロボットが出てきてますが、人造人間の人間性は永遠のテーマな気がします。

最近のロンドンの気候は最高。Royal Opera Houseに向かうWaterloo Bridgeにて。

2016年4月7日木曜日

Billy Elliotを鑑賞してきました

日本では2001年に映画「Little Dancer」として公開された映画。元の題名は「Billy Elliot」でロンドンではロングランのミュージカルとして公演されていましたが、何と2016年4月9日をもって終了するということで友達と鑑賞してきました!このミュージカルは2000年から公演が開始し、これまで多数の賞をとっているみたいです。

場所はVictoria Palace ThatreでVictoria Stationの近く。結構立派な劇場でした。参考までにチケットは52.5ポンド。今回は終演が近いので割引はなかったのですが、本来はグループ割引(10人以上)で約半分の価格で買えるそうです。なので他のミュージカル見に行く時は調べるといいかも。今回は見る限り満席。開演前の写真。

舞台は1980年代イギリスの北東のまちダラム。炭鉱で働く父親、兄、そして軽い認知症をもつ祖母の家庭に育った少年がバレエにはまり、 バレエへの性的偏見や家庭の貧困等の葛藤を抱えながらRoyal Ballet Academyに入るまでを描いたお話。家族愛や友情、支えてくれる人々(Mrs. Wilkinson等)にフォーカスがあたります。

ざっと感じたこと。

1. 子役すごい
率直な印象。多分小学生ぐらいの男の子だと思うのですが、演技、ダンス、歌どれも上手だったし、堂々と楽しそうに舞台にたっていました。こんな小さい時からこれを成し遂げる能力と度胸でどんな大人になるのだろうかと思ってしまった。

2. ミュージカルの演出が面白い
映画ではまず見ない演出。空間の使い方と時間軸の組み合わせ方が人の脳内を表した感じ。

例えばストライキの場面とバレエのレッスンの場面を同じ舞台でごちゃまぜにダンスしたり。映画だと1画面は1つの事柄を映すだけなので例えばストライキの場面の後でバレエのシーンを入れますが、人の脳は同時並行で起こっている事柄は同時に処理できます。そういう感覚で空間を使っている印象を受けた。

あとは時間軸の使い方も面白い。亡くなったはずの母親が現人のように登場したり、将来プロになったBillyが現状の子供のBillyの影のように踊ったり。何の説明もないのだけど、何となく分かる。

これらの演出はミュージカルだと当たり前なのかもしれないけど、すごく斬新に感じ面白かった。

3. どことなく物語の背景にある暗さがイギリスっぽい
ストライキの暗い閉塞感とバレエという華やかなイメージの素材を一緒に扱うのがイギリスらしいと思った(完全な私見)。舞台は1980年代半ば。イギリスは70年代後半のオイルショックによる物価高騰を受け、急激な財政緊縮を行い1981年に不況を被ったあたりの時期。物語の背景に労働者階級の金銭的苦悩と男性がバレエをすることへの性的偏見が色濃くでています。

イギリスに住んで感じるのは、こちらの人のつつましさ。感情をオーバーリアクションに表現することは滅多にないし、話し方も静か(穏やか)。食べ物や服装も質素で大人しい印象。あとはどよーんとした曇り空。

そういうことをひっくるめて、この映画はこのつつましい質素なイギリスの雰囲気をよく表したお話だなぁと個人的に思いました。



2016年3月22日火曜日

クラシックコンサートに行ってきました

色々あったのに時間が全くとれず書くのが大分久しぶりになりました。Lent Termも終わったので振り返りを兼ねて一気に記憶に残っていることを書こうと思います。

まずは3月に行ってきたクラシックコンサート。

3月15日にLSEのChoir & Orchestra Spring ConcertがLSEのすぐ近くにあるSt Clement Danesという教会です。友達がChoir部に所属しているので行ってきました。

2時間半でしたがすごく楽しめました。特にOrchestraがすごく良かった。いつも使っていない感覚がひらく感じがしました。勉強しかしていない様な毎日だったので気分転換として最高でした。

今回一番思ったのは、クラシックコンサートが気張ったものではなく近所の人も気軽に来るような身近な存在だなということ。教会という空間がすごく落ち着いたし、音の重厚感が教会の重厚感とマッチしており「わざわざ会場感」がなく、生活の一部なんだろうなぁと感じました。(日本はあまりよく分からないのですが)学生がこういう風にパフォーマンスを一般に披露できる機会があることも素敵。レベルがどうであれ、クラシック音楽を嗜む若い一定層がいることは、文化の発展にはとても大事だろうなぁと。

もう一つは3月22日に日本人有志で開催した東日本大震災メモリアルコンサート。これはSt Lawrence JewryというSt Paul Station近くの教会でありました。こちらはピアノとバンドの二部演奏でした。


私も知り合いに頼んで東北の写真提供をさせていただきました。





企画が急に決まったこともあり集客は改善の余地がありましたが、それでも50人くらいは来てくれました。この日はピアノに感動。。表現の幅がすごかった。スピード、強弱、音の組み合わせでこんなにも豊かに表現できるのだなと。こちらの大学院のマスターに通っている今田篤さんが弾いてくださったのですが、話すとピアノからは想像できないくらいとても穏やかな方でした。個々人の表現の方法は色々あるなぁと、最近LSEでおそらく左脳での思考が過多になっている私には良い気づきをもらいました。




2015年12月26日土曜日

山田洋次監督「母と暮らせば」のドキュメンタリーを見て

You Tubeで山田洋次監督「母と暮らせば」(公式サイト:http://hahatokuraseba.jp/)の製作ドキュメンタリーを見ました。私はロンドンにいて映画自体は見れないので、あくまでドキュメンタリーを見ての感想です。このお話は長崎の原爆で死んだ息子が3年後に母親のもとに亡霊となって戻ってくる家族の物語をかいた映画です。

山田洋次監督といえば「男はつらいよ」でお馴染みで、私も小さい頃に「寅さん、寅さん」と言ってテレビの2時間放送の枠でよく見ていました。それ以外は恥ずかしながらあまり知らなかったのですが、ドキュメンタリーを見て生き様が「かっこいい」と思ってしまいました。

まず一つは「母と暮らせば」の製作を運命のように感じるとおっしゃっていたこと。「母と暮らせば」は友人でもあった作家、劇作家の故井上やすしさんの「父と暮らせば」のオマージュだそうです。故人のお嬢さんから「母と暮らせば」を製作したかった遺志を聞いて作ることを決断したそうです。監督自身も戦中を生きた一人として戦争を伝える使命をずっと感じていたそうです。

84歳になって使命だと感じる仕事に出会えることってあるんだ、という驚きと、とても幸せで光栄なことだなと羨ましく思いました。一方で84歳で舞い込んでくる本物の仕事は今までの業績を外から評価された結果で、おそらく今までの映画を魂込めて作られてきたのではと思いを馳せました。

二つ目は84歳という高齢で映画製作に臨む根気。「時代考証」と「想像力」にこだわっていました。まず戦中、戦後の人がどういう心情からどういう言葉を使ったのかを探るために大量の資料を読み込んだり、 戦争を生き延びた人に話を聞きにいったり、長崎へ足繁く通ったそうです。舞台装置や小物に関しても、当時の山田監督の記憶をもとにかなりこだわって作り上げていました。器が綺麗すぎるとか、大抵のゲートルは先輩から譲り受けたものだから綻びているはずだとか。

あとはキャラクターをつくるための「想像力」。モデルは戦時中にフィリピンで20代前半で戦死した詩人の方みたいです。その方が当時何をどう考えたのかは今となってはもう分からない、だから手がかりをもとに後はどれだけその人の心情を想像できるかだと言っていました。84歳で臨む根気に脱帽です。しかも84歳の方からの「想像力」を使えという言葉はとっても響きました。「想像力」って本来はコミュニケーションや仕事でもとても大切だと思うのですが、調べれば大抵のことが分かってしまう今、あまり想像力を日常から育んでいない気がしています。でも、その大切さに気付かされたことと、想像力は年齢関係なく鍛えられると叱咤激励を頂いたそんな気分になりました。

日本に帰ったら見に行きたいなぁと思ってます。すごく魂が込めてあるよう作品の様な気がしています。

2015年12月18日金曜日

The Curious Incident Of The Dog In The Night-Timeを鑑賞して

11月から多くのプレゼンとエッセイが立て込み、友達や家族が遊びに来てくれたこともあり、ブログからすっかり離れてしまいました。気軽に更新する習慣をつけたいです。

今日はLeicester Square近くのGielgud TheatreでThe Curious Incident Of The Dog In The Night-Timeを見てきました。本が原作で、それをプレイにアレンジしたようです。友達曰くかなり原作に忠実のようです。

内容は、とても頭が良いのだけど人とのコミュニケーションが苦手で社会に適合できない少年の話。彼の身の周りに起こったことを、彼自身が日記風に書いたお話です。

お話自体もすごく面白かったけど、演出方法が特に興味深かったです。

舞台が側面含めて全て電子パネルになっていたので、その場その場にあった雰囲気を作りだします。例えば彼が混乱しているシーンはまるで彼の頭の中のカオスを映し出したように、ランダムな数字が湧き出したり(彼は数学が得意な設定)。ロンドンの地下鉄の雑踏とした雰囲気はランダムな英単語が四方八方から猛スピードで飛び交うことで見事に表現されていました。舞台装置を作り替えずとも、電子パネル、人、小道具で全ての演出が可能になってました。

もう一つ驚かされたのは人のつくる曲線の動きが美しく多様だったこと。例えば人が海に浮いたり潜ったりするシーンは、一人の人を数人で担ぎ上げ、波の揺れを高低差を上手くつくって表現したり、もぐるシーンでは上に担がれている人が宙返りをしたり。滑らかな動きに惚れ惚れしました。

今までライオンキングとオペラ座の怪人をロンドンでは見に行きました。演出の豪華度は二つに比べると劣るけど、話自体が面白いのと演出がモダンアートぽく工夫が凝らされているので見応えはあります。値段面では、ライオンキングやオペラ座の怪人は60ポンド〜70ポンド、今回のThe Curious Incident Of The Dog In The Night-Timeは15ポンドとお得。ロンドンにいるうちに足繁く通いたです。