2016年6月22日水曜日

人生において優先順位をつけるということ

先日MPAの友達と時間の使い方について話す機会がありました。

その友達は言いました。

「自分は来年MPAのプログラムを続けるか分からない、なぜなら自分が今時間を使いたいことが別にあるから。」彼は自分のソーシャルファンドを起こしており、先進国でファンドレイズしたお金を途上国発展のためのプロジェクトに投資しています。

「自分にはビジネスに必要なネットワークとスキルは今までの仕事のお陰で既に持っている。MPAのプログラムは今の自分のニーズには合わないと感じた。そして学生も少数を除いてあまり面白い人たちだと思わなかった。」

最初私は、彼はMPAの平均年齢よりも少し上なので、MPAの大半の人達より見えている視野が少し広く、考えているタイムスパンも少し長いのかなと思いました。彼は学校の中にしか意識が向いていない人(例えば勉強の話ばっかりしている人達)と話すと面白みを感じないと言っていました。

けれども話しているうちに今の彼は自分で意識的に作り上げてきた結果なのだなと感じました。もちろん年齢的に成熟している要素もあるけれど、彼は普段から意識的に緊急性が高いことよりも重要性が高いことに時間を使うようにして、1日の前半に重要なことはほぼ終わらすと話してくれました。それを聞いているうちに、毎日の積み重ねの結果、今自分がなすべきこと、それを達成するために必要な資源、自分が既に持っている資源、足りない資源が明確になっているのだと思いました。

その話を聞いた時に、数日前に別の友達と似た話をしたことがシンクロしました。その友達はあるMPA2年生の人と会って話した時に、自分がその人の優先順位でないことを暗にほのめかされ、疎外感を感じたことを話してくれました。彼女は私に「彼は私の親友にはなり得ない、私が彼のビジネス(ゴール)にとって有益だと感じた時に良い関係が築けるかもしれないけど、それは親友という関係ではない。でも彼はビジネスにおいて絶対に成功すると思う」と話してくれました。

以下は思ったこと。

最近自分の中で時間に対する意識が低くなっていること。誤解を恐れずにいえば、学生って「授業」という割と忙しくて難解な「やること」が与えられているので、それをこなしているだけで自己満足と思考停止に陥りやすい。けれどももっと視野とスパンを広げて考えると、授業+αとしてトライしたら良い重要なこと(しかも学生という時にしかできないようなこと)は実は沢山あって、それは意識的に自分の時間をつくらないと出来ない。MPA2年目はそれを意識的に取り組みたい。

もう一つは自分の時間の使い方に優先順位をつけるようになることは、ある人には疎外感を与えることになるけれど、それって悪いことではないと思う。むしろ優先順位をつけられる人は私はすごい尊敬する。だってそれは真剣に自分の人生に向き合っている証拠だし、常に少しの努力を注いで意識的に生きていないと出来ない。

その時に対峙した人が感じる疎外感(Exclusive)は嫉妬の裏返しの様なものだと思う。そもそも疎外感を感じるということは自分がその人に近づこうとした時にしか感じないものなので。だから私はExclusiveな感じをある人から感じたら悔しいなと思うけど、同時に自分の価値が至らないからだなと思ってます。だから、どうしたらその人に面白いと思ってもらえるかを考えます。

あとはSelectiveになることは、偶然の産物や出会いを無くすかもしれないと思ったこともあったけど、今はそうとも限らないと思ってます。なぜならSelectiveな人は思考をきちんとしているので、逆に偶然の産物や出会い、そして見聞を広めることの大切さも知っている人が多い気がする。実際冒頭に紹介した友達は興味の幅がとても広くて博識。うまく説明できないけど、Selectiveな人は何が自分に価値をもたらすか知っているので、偶然の産物や出会いを大切にすることもありうるということ。ただそれをどこに求めるか、誰に求めるかにおいて非常に敏感なのかな。

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