2016年9月30日金曜日

インドまみれになって分かったインドの魅力

インドから帰ってきて約3週間半。

ここ1ヶ月間はインターンプロジェクトのまとめ、ロンドンでも家探し、学期始まりでバタバタしていました。でもここでインドをまとめないと流れそうなので内容粗いですが書き残します。


もちろん楽しいことばかりではなかったけど、それでも「楽しかった、行って良かった!」と心から言えます。もし将来このインターン参加したい人いたら全力でおすすめします。

日本の方が良いと思える部分はもちろん沢山あったけど、インドの方が魅力的なところも沢山あった。インターンプロジェクトで学んだことは別に書くので、ここではインドのカルチャーにフォーカスして書きます。

◎ 受容力が高い
動物が一緒に住んでいた。人間に囲われて住んでいるのではなく、人間と対等に住んでました。なので牛、孔雀、水牛、犬等々が普通に道路歩いていて、車は彼らが横断するのを待って道路を渡ります。別にそのときにイライラするわけでもなくそれが日常。

◎ 包容力がある
私たちはタタグループを通したインターン生だったからかもしれないけど、娘や友達のように、会社の人間関係を超えて接してくれた様な気がしてます。休日は日帰り旅行に行ったり、家のご飯に招いてもらい家族ぐるみで接したり。

言葉が通じなくとも話しかけてくれたし、イベントに誘ってくれた。もちろんイベント中に放っておかれることもしばしばあったけど、気を遣われすぎない関係、遣いすぎない関係は長期滞在ではコツかも。

◎ 時間の流れがゆったり
IST (Indian Standard Time or Indian Stretching Time)と教えられました笑。日本が高度経済成長で失ったものは「時間」と聞いたことがあるけど、何となくわかる気がした。

集合時間の15分遅れは普通だし、夕飯に招かれた時間に行くと夕飯始まるの1時間半あとだし、上司とミーティングの度に3時間ぐらい雑談をしたし、視察に行くと大体chaiの時間があるし、数えれば事例はいくらでも浮かびます。

もちろん計画した通りにコトが進まない弊害はあるけど、皆がそれを考慮していれば問題ないかなと。

むしろこういう小さい時間から生まれる会話から得られること、親密な関係は大事。そして皆が何よりそのゆったりした時間軸で楽しそう、健康そう。この中で一人だけイライラする意味もないですしね。Businessだと見方はまた変わるかもしれないですが。

◎ 均質化していない社会
主に富の格差に現れるのだけど、同じRegionの中でびっくりするぐらい住環境の違いを見た。

ムンバイは特にすごい。International空港の煌びやかな装飾をみたあとに、スラムで布と木で出来た簡易の家に住んでいる家族をみると、瞬時に状況を理解できない自分がいました。そこに住んでいる子供は下半身裸で裸足で歩いていたりしています。

どうしてお金を空港の装飾に使ってしまったのだろう?教育や産業育成の方が優先順位高くないか??と悶々と思う自分。でも空港は海外への玄関口だから整備することは人・物の経済物流を活発にするインパクトもあるのか?国の財政の予算配分は本当に興味深い。

でもそれと同時にインドの底力を見た気もした。これだけの貧しい人がいるってことは、これだけ将来豊かな人が生まれる可能性もあるということ。その時のインドはどれだけの力を持っているのだろうか。 

帰国後にインドの友達とこの話題を話した時に彼はインドは工業革命、農業革命(いわゆる緑の革命)、テクノロジー強化を順次に政策として実行していて、確実に経済状況や生活水準はあがっている。今はそのプロセスとして捉えており、長期的にしか実現し得ず時間がかかるとのこと。なのでこの状況がずっと続いており政府に絶望しているわけではなさそう。(彼は少し裕福な家なのでバイアスは多少ありかも)

◎ 日本への印象
これはおまけ。海外に出ると本当に不思議ですが、国内は日本に対して憂鬱な見方だけど、国外での評価は案外高いのが日本。

上司に言われたのは第二次世界対戦で原爆を落とされ敗戦したが、今は見事に経済発展を遂げ国際舞台で重要な役割を担っていることは素晴らしい。タタグループの発電所の開発等を日本に技術協力してもらっているとのこと。

あとは文化(食文化や芸術等)をしっかり守っている印象があるらしい。ポーランド出身のアレクサンドラにも日本はテクノロジー大国ですごいね、Innovativeなこと好きだよね!(ポーランドはカトリックの宗教が政治に大きな影響を及ぼし非常に保守的とのこと)と言われた。

灯台下暗しで日本の魅力を当たり前に思っている自分と、自分が知っている日本は本当に一部分なのだなぁと改めて感じました。こういう日本が誇れるものにもっとアンテナ張っていきたいし、こういう風に言ってもらえる日本がますます好きになりました。

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