2016年8月7日日曜日

インドの水道水を飲むなと言われる理由

インドに行くときに言われること。「水道水は飲むな!」

バカの丸覚えのように実践していましたが笑、先日上司と話し少しずつ事情が見えてきました。

まず一般的に飲むなと言われている理由は多岐に渡るそう。インドは広いし(面積的に日本の約9倍)インフラの普及率も場所によりムラがあるので一概に原因はこれというのは難しそうです。

・(水道管の)さびや泥が混じっており透明でない→浄化すればOK
・多くの細菌が混じっている→特別な浄化装置を使ったり煮沸すればOK
・ヒ素(Arsenic)、重金属(heavy metal)、硝酸カリ(Nitrates)等が溶けている→どうしようもない

ということで簡単に対処できないものもあるらしい。3番の理由はどうしようもないですが、浄化し煮沸して冷ました水なら1と2はクリア。

先日上司と話したのはTDS (Total Dissolved Solids: 蒸発残留物)という指標。飲み水として適切かどうかを判断するときの一つの基準になる指標です。有機肥料の化学分析の結果の読み方を教えてもらっているときに脱線しました(この上司よく脱線して結構大変)。

ある説明によると、一定の水を0.45ミクロンフィルターで濾過し、40℃で蒸発させて水に溶けて残る不純物の総量らしいです。不純物の多くはイオンを帯びているので、電気伝導率を利用して抵抗率を測ることで目安を示すそう。具体的にはミネラル、塩分、金属等の不純物がどれだけ含まれているかの指標。

飲み水にどれだけ適しているかの基準はWHOの基準を元に国が独自に決めている様。ちなみにWHOの基準は以下。

最高 (Excellent):< 300 mg/L
良い (Good):300 ~ 600 mg/L
普通 (Fair):600 ~ 900 mg/L
良くない (Poor):900 ~ 1200 mg/L
危険 (Unacceptable):1200 mg/L

アメリカの水道水は140〜400ほどらしいです。日本の水道水はググると埼玉で300ぐらい(三条市で37らしい)。そしてボトル詰めされた水はブランドにより様々ですが0~100ぐらいが多そうです。

ここまでは知っておけば得する情報。

が、実践で重要なのは「訪問先に水を出された時にどうするか?」です。

上司曰く「飲まないのが一番安全」らしい。

浄化されて煮沸されているかわからないし、究極的にはどこから持ってきている水か分からない。しかし水を出すのは訪問客をもてなしている証拠なので、飲まないと相手のおもてなしを損ねてしまう場合もあるかもしれないらしい。

なのでオススメされたのは以下。

・飲まずに「後で飲むかもしれない」と言い脇に置く。食事や話中に忘れる。
・Chaiがとてもポピュラーなので水のかわりにChaiを頼む。相手は喜ぶ。
・飲んだふりをして口に含まない(前年のインターンからの伝言)。

おまけ:パッケージされたBottled Waterも安心はできません。詰め替えて売られていることもあるので封が空いていないかを確認しなければなりません。あるブログによると2014年に、デリで10,000本以上のBottled Waterが不法に中身を入れ替えて売られていたそうです。


体調管理はどこまででも自己責任。

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